ここではチェットが残したオリジナル・アルバム以外の各種参加作品をピックアップしていきたいと
思ってます。しかしアレですよ。チェットが残したその他のお仕事は星の数ほどにもなるし、私が
持っているのはほんの一握り。
で、「俺はこんなの持ってるよ!」というのがあったらご連絡下さい。
みんなで持ち寄って充実したリストが出来れば嬉しいです。
One Voice
1996年リリース。
1996年はアメリカでアトランタ五輪が開かれた年で、これもその記念というか何というか、まあそういうアルバムなんだと思う。
この1曲目「Atlanata Reel ’96」にチェットが参加している。雰囲気としては何となく「アスリープ・アット・ザ・ホイール」の
レッド・ウィングを連想させて、ヴィンス・ギル、アリソン・クラウス、ポール・フランクリン、などが順番にソロをとる構成。
チェットのパートはほんの短時間だけど1996年という最晩年の録音のひとつとして貴重か?
カーラ・ボノフとニッティ・グリッティ・ダート・バンドの競演も心がときめく。


Tribute to the Music of Bob Wills and The Texas Playboys/Asleep At The Wheel
1993年リリース。
1曲目の「レッド・ウィング」でチェットが登場。フィドルのジョニー・ギンブルやギターのヴィンス・ギルなどがソロをメドレーする。
チェットの参加はこの1曲だけだが他の内容が良いのでこういう音楽が好きな方にはお勧めだ。
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Fiedler & Friends/Boston Pops Orchestra
1994年にリリースされたボストン・ポップスのコンピ盤。
ボストン・ポップスは多くの人と共演しその録音を残しているが、これはその一部を集めてCD化したもの。
チェットはボストン・ポップスと2枚の共演盤を出しているが、未だCD化はされていないようで、そうなるとここに収録された3曲
(Country Gentleman、The Last Waltz、Orange Blossom Special)のみが唯一のCD化という事か?
他にはアル・ハート、ピーター・ネロ、スタン・ゲッツ、デューク・エリントンなどとの共演が採録されている。




no more mr. nice guy/Steve Wariner
1996年リリース。
このアルバムはスティーブ・ウォリナーがラリー・カールトン、リッチー・サンボラ、レオ・コッケ、ヴィンス・ギルなどのゲストを
招いて制作されたギター・アルバムだが、1曲だけチェットと共演している。

その曲は2曲目の「Big Hero, Little Hero」で、曲の作者がスティーブ・ウォリナーのせいかチェットらしいという雰囲気には
欠ける
が音色の美しさは相変わらずだ。「Big Hero」とはチェットの事で、「Little Hero」はチェットがスティーブに付けたあだ名。
他にチェットの参加はないものの、9曲目に収録された「For Chester B.」はタイトル通りのチェットに捧げられた曲だ。


Saturday Night Shuffle
1993年リリースのマール・トラヴィス・トリビュート・アルバム。
さすがにマール・トラヴィスと言うべきか参加ミュージシャンの顔ぶれが凄い。
バッサー・クレメンツ、バディ・エモンズ、マルセル・ダディ、チェット・アトキンス、ジェリー・ダグラス、マーク・オコナーなど。
チェットは「Cannon Ball Rag, Nine Pound Hammer」の2曲でマルセル・ダディとギター・バトルを繰り広げる。
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The Female Elvis/Janis Martin
女エルヴィスと云われたジャニス・マーティンのコンピ盤で、ベア・ファミリーから1987年にリリースされている。
ここでもチェットは演奏にプロデュースに大活躍。
全30曲収録でチェットがギターを弾いてるのは8曲のみだが、その演奏は初期チェットの記録として貴重だし、何よりも若くて
イキイキした演奏が良い。他のギタリストもジョージ・バーンズ、グラディ・マーティン、ハンク・ガーランドといった人達で、
これらの演奏もとても良く、ギター好きにはたまらない内容だ。
基本的には「女エルヴィス」という冠を付けられると「ロックン・ロール」をイメージしがちだが、50年代ポップスの香りもムンムン
で、ガール・ポップの雰囲気も併せ持つ。私は大好きです。オススメ盤。


The Louvin Brothers/Radio Favorites '51-57
ルーヴィン・ブラザースの未発表音源をまとめた1993年リリース盤。
全14曲収録で、チェットは「God Bless Her」(1955)と「When I Stop Dreaming」(1955)で若々しい演奏を聞かせてくれる。
このアルバムに収められた大半の曲はナッシュビルにあるグランド・オール・オープリーでのライブ・テイクで、チェットの参加
曲ももちろんライブ。
チェットの参加は2曲と書いたが、他の曲ではチェットと長きに渡って行動を共にしたポール・ヤンデルがチェットと聞き違うような
演奏を披露しており、これもこのアルバムの聞き物だ。
余談だけど「When I Stop Dreaming」はエミルー・ハリスの「Luxury Liner」でドリー・パートンとデュエットしてるのも秀逸です。
こちらはチェットは無関係です。(念のため)
Heroes & Friends/Randy Travis Duets
1990年リリースのランディ・トラヴィスが各界?有名アーティストと共演したアルバム。
このアルバムの2曲目「Do I Ever Cross Your Mind」で、ランディ・トラヴィスとドリー・パートンがデュエットして、
そのバックをチェットのガット・ギターが彩る。
数あるチェットのゲスト参加アルバムの中で、私は本作がいちばん気に入っている。
いや、チェットの演奏ばかりでなく他のアーティストの歌がなかなか良いし、そのバックで聞けるギターやペダル・スティールも
久々に聞くカントリー・ライクな演奏で私好みなのだ。
ウィリー・ネルソンとの「Birth of the Blues」やマール・ハガード参加の「All Night Long」など良い歌、良い演奏が満載だ。
Memories/Davis Sisters
1993年にドイツのベア・ファミリーからリリースされたデイヴィス・シスターズのコンピ盤。
2枚組CDに全60曲のボリュームでチェットの演奏も多く収録されている。
1950年代の若きチェットの演奏が聞けるという意味でも貴重アイテム。
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Country Legends/Skeeter Davis
こちらは2001年にリリースされたRCAのカントリー・レジェンズ・シリーズの1枚。
上記のデイヴィス・シスターズ2枚組ではちょっと重いと感じる方もあろうかと思う。そんな時は迷わずこの盤をオススメしたい。
全16曲収録でギタリストとしてのチェットは数曲で聞けるだけだが、プロデューサーとしてクレジットされてる曲は多い。
ガール・ポップの趣もありキャッチなメロディーに癒される。
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