私が好きなバンド、ディープ・パープルのライブ盤、及びライブが収録されているアルバムを集めました。
これですべてではありませんが、敢えて外したアルバムもあり、それはご了承下さい。
また、アルバムを並べた順番も1期、2期、3期という感じに分けましたが、詳細は順不同です。


第1期
Deep Purple
1969年発表のサードアルバム。
LP盤のA面ラストに収録されている「The Painter」がライブテイクだ。といってもスタジオ・ライブのようだが、1期パープルのライブ音源として非常に貴重なテイクだ。
このアルバムまでは1期パープルの雰囲気を色濃く残しているが、この「The painter」だけはライブテイクという事もあって、インロック以降に通じるパープルの形態が出ていて個人的には好きな演奏。
第2期
Concerto For Group And Orchestra
(映像のコーナーをご覧下さい。)・・・ただいま準備中です。
The Gemini Suite
ロイヤル・フィルとの共演に続いて1971年にリリースされたオーケストラとの共演ライブ・アルバム。
本来このアルバムはジョンのソロ・アルバムとして、ギターにアルバート・リーを招いて録音されたスタジオ盤だったが、そのスタジオ盤制作に先立ちパープルのメンバーとライブで録音されたのが本作。
前作のロイヤル・フィルと比べれば、個人的には前作の方が面白いが、少なくてもちょうどロイヤル・フィル・ライブの1年後、つまり1970年9月17日の(これはあの「イン・ロック」のイギリス発売の3ヶ月後にあたる)時点でのリッチーのライブ演奏が聞けるという点でもファンには重要。
In Japan
言わずと知れたパープルの代表作といっても過言ではない傑作ライブ・アルバム。
このジャケット写真の片隅には私もいる筈で、この日のコンサートを境にますますパープルにのめり込んだ。
当時は大して気にもとめなかったが、このコンサートのモニターは懐かしいシュアーの「ヴォーカル・マスター」だったのだ。イアン・ギランの前のステージ下に2本のスピーカーボックスが見えるが、あれでステージ上まで音が届いたのかと不思議に思う。
そういえばこのアルバムの初回プレス盤には武道館コンサートの模様を撮影した1コマのネガフィルムが付いていた。
In Japan
こちらは上記のアルバムが収録された1972年の日本ツアー、3公演をすべて収録した完全版。
多くのファンが待ち望んでいたアルバムだ。
しかし、聞いてみればオリジナル・リリースのライブ盤に収録された各テイクが正しい選択であった事を知らされる。
チューニング・メーターなどなかったあの時代、派手なアーミングで音程が狂ったギターを演奏中にチューニングする音が入っているなど、聞き苦しい部分も多い。
しかしながら、日本公演の全貌を知る事ができるアルバムとして貴重度は高い。
Power Hpuse
1977年の発売当時、未発表ライブが収録されたアルバムとして話題を呼んだ。
収録されたライブ音源は1期時代の「Hush」、セカンド・アルバムに収録の「Hard Road」、そしてイン・ロックに収録の「Child In Time」。この3曲がロイヤル・フィルとの共演ステージの第1部で演奏されたもの。
さらにこのアルバム以前には「24カラット」というベスト・アルバムに収録されていた怒濤の日本公演から収められた「Black Night」で、合計4曲のライブが収められている。
他に2曲収められたスタジオ・テイクも他のアルバムに収録されなかったアウトテイクを収めたものでファンには貴重なものだった。
In Concert
1970年と1972年のBBCにおけるライブを収めた2枚組。
ワタシ的には1970年録音の「Wring That Neck」で335の良い音が聞けるのが嬉しい。ちょっと歪んでて伸びやかな335の音は最も私が好む所で、リッチーの335プレイの中でベストだ。
1972年録音の方は楽曲的には「In Japan」と同じようなものだが、「May Be I'm a Leo」とイントロのストラトの音がたまらない「Never Before」が嬉しい。
アルバムに収められたエネルギーは「In Japan」に遠く及ばないが、大観衆を前にした時とは違う手堅い演奏が楽しめる上、メンバーがBBCという事を意識したのか、ギミックや遊びの部分が少なくて真面目な演奏という印象を聞く者に与える。
Scandinavian Nights
「In Japan」以前の上り調子のパープルのエネルギーが満載されたアルバム。
録音は良くないが演奏はピカイチで、しかもリッチーのギターが艶っぽい良い音で収録されているし「Into The Fire」の収録も嬉しい。
思えばこの頃の音がリッチー史上いちばん良かったのではないかと思う。
ただ各曲の収録時間がかなり長くパープル入門者にオススメするにはいかがなものかと思う。
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Live In Denmark '72
ファンにはマシンヘッド・ライブとして長い間映像で親しまれていたものをCD化したのが本作品。
この音源はブートでもいろいろ出回っていて、私も1枚ほど持っているのだが音質が悪くて、正規にCD化されると聞いた時にはもっと音質改善されるのかと思いきや、まったくそんな事はなくて悪いままだった。
しかしここに残された演奏は紛れもなくパープルの絶好調時のパーフォーマンスを記録したもので、内容的には極めて充実したものになっている。
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第3期
Live In London
1974年5月のロンドンでのステージを記録した作品で、1982年にリリースされている。
このライブが収録される1ヶ月程前に今や伝説となった「カリフォルニア・ジャム」に出演したわけで、今はそちらの音源も映像やCDで見聞出来るので両者を聞き比べるのも面白い。個人的にはカリフォルニアのライブよりもこちらの方が好きで、特に「You Fool No One」の出来は本作に収録されているテイクが最高だと思っている。
後にリリースされた「Made In Europe」はパープルに於けるリッチーのラスト・パフォーマンス作品として注目を集めたが、なぜか私はロンドン・ライブにラスト・パフォーマンスのような哀愁を感じてしまうのだ。
全体にホールエコーのような感じの残響がかかっていて、それが哀愁という感覚につながっているのかもしれない。
Made In Europe
ライブ・イン・ロンドンの収録から約1年の後に収録されたのが本作品で、1976年のリリース。
1975年5月には3期のメンバーによる日本公演も予定されていたというのにリッチーの脱退によりダメになってしまったワケで、我々は遂に3期のパープルを見る事が出来なかったのだ。
私は2回目の日本公演、武道館で暴動が起こったあの日に客席にいて一部始終を見たのだが、確かにあの日の演奏は拍子抜けをするような内容であり、私はパープルの解散を確信したのであった。
そんなことがあったものだから、新たなメンバーを入れてパープルが存続すると聞いた時には喜んだし、日本公演に寄せる期待も大きかったのだ。・・・・・・続きはいずれアップします。
MKV The Final Concerts
「Made In Europe」を収録したリッチー最後のヨーロッパ・ツアーから1975年4月、オーストリアのグラッツ、そしてパリで録音されたものを集めた作品で1996年に発売。
ライブ・イン・ロンドンもメード・イン・ヨーロッパもどういうワケか曲数が少なくて不満を抱いていたファンも多かった筈で、それらの不満を一気に解消させたのが本作。一部正規アルバムに収録されなかった理由が分かるようなテイクもあるが、過去の作品には収められていなかった楽曲やテイクは魅力的で、ファンならやっぱり必携のアルバムという事になる。
続きは鋭意制作中