どうにも止まらない


2003年7月19日 埼玉地方の天気(曇り)


音楽が好きな人なら誰でも経験があると思うが、お気に入りの1曲あるいはお気に入りの1枚に出会うと、それを聞きまくる事がある。
私もそういう状態になる事が多い。
かつてものすごく気に入ったアルバムがあって、そのアルバムを1日に1回〜2回1年以上も聞き通した事がある。
もちろん1日も欠かさずにである。
当時はウォークマンなんて無かったし(あったかもしれないが私は持っていなかった)、そのアルバムが聞きたいが為に泊まりがけの旅行も諦めたほどに聞き続けた。
しかも何かをしながら聞いたのでは聞いた気がしないので、連日連夜ヘッドフォンを使って聞き続けたのだ。
今回ハマってしまったのは、当サイトのロックのコーナーでも既に紹介済みの、アル・クーパー&マイク・ブルームフィールドによる1968年の録音を新たに発掘してCD化した「フィルモア・イーストの奇蹟」だ。
このアルバムに関する詳細は私が書いた拙文を見て頂きたいが、マイク・ブルームフィールドが弾く極上のレス・ポール・サウンドに連夜酔い続けている。
本サイトでも既に触れているが、このCDを買ってから今日までちょっとしたオフ会を開催したり、ジェームス・バートンのコンサートに行ったりして、通常なら自分の嗜好がそちらのモードに転じていく筈なのだが、今回に関しては私の耳の中ではブルームフィールドの音が渦巻いている状態が続いている。
もちろんジェームス・バートンのコンサートは良かったし、イベントも暖かい雰囲気で楽しかった。
それでも尚かつブルームフィールドなのだ。
こういう状態をハマったというのだろう。
ブルームフィールドはレス・ポールを使うギタリストの中でも抜群に良い音を出す人だし、このアルバムでもその極上の音で独特のブルース・フィーリングを醸し出している。
まだまだこのアルバムに飽きる事がない私は、当分聞き続ける事になりそうだ。
もう、どうにも止まらない。

ムーディ・ブルース 「童夢」(1971年)

これが本文中で触れたアルバムでありまして、ムーディ・ブルースの1971年作品「童夢」です。
本当にこのアルバムは聞き狂いました。
ムーディ・ブルースは決してギターが活躍するようなバンドではないが、実は私はそういう音楽も好きなのだ。一般にムーディ・ブルースというとプログレッシブというカテゴリーで分類されてしまうが、他のプログレ・バンドと違って歌のパートが非常に多い聞き易いバンドで、なおかつ詩の世界がとても良い。
あのビートルズが最も恐れたバンドがこのバンドだというのも分かる気がする。
確かにこのバンドの出すレコードはかなり売れたようだ。
このアルバムの内容はもちろんの事、ジャケットもとても気に入ったのだ。
ここに掲載したジャケット写真は当時付き合いがあったレコード会社から、ジャケットだけもらって保存用にしたもの。(もちろん中身=レコードはもらえなかった。・・・ケチ!)