01.Falicity Rag
02.The Great Crush Collision March
03.The Paragon Rag
04.The Combination March
05.The Non-Pareil
06.Stoptime Dance
07.Fig Leaf rag
08.Magnetic Rag
09.Easy Winners
10.Swipesy Cakewalk
11.Original Rags
12.A Breeze From Alabama
13.Bink's Waltz
■スコット・ジョプリン

たわごとのページにも書いたけどスコット・ジョプリンに心惹かれる。

オリジナルはピアノによる演奏だけど他のアレンジでも聞きたい欲望が強くて、オーケストラやソロ・ギターによるものなど聞き比べたい。

多くのアーティストが様々な曲をカバーしてるけど、まとめてジョプリン作品集なんていう企画で作品化したアーティストはあまりいないようだ。

上記ジャケット写真のギタリスト、ジョバンニ・デ・シアロ(発音がこれで良いのか怪しいが?)は1993年頃から
ジョプリン作品集を次々に発表した人だ。

リリースしたのは全部で4作位だと思うが情報が少ないので詳しくは分からない。

上記作品は1999年にリリースされた「Scott Joplin on Guitar Vol.3」だ。

基本的にはクラシック・アレンジと言うべきなのだろう。チェット・アトキンスのようにポップな味わいはないが、
ゆっくり聞くにはしみじみ良いと思える1作で、ジョプリンの曲の良さが滲みる。

やはり個人的には「Easy Winners」が良いなぁ。






■リフレクションズ チェット・アトキンス/ドク・ワトソン

大好きな作品だ。

何故かアナログ盤を複数枚持っていたが、発売と同時に買ったLPは聞き過ぎたのか歪みが目立つようになっていた。

とにかく好きなアルバムだったので歪みやスクラッチを気にしないで聞けるCDを欲しいと思っていたのだが、
そんなに緊急性を感じていなかったので「いつか買おう」と思いながら月日が過ぎた。

そしたらいつの間にか廃盤で、安価に入手出来なくなってしまったのだ。

後悔したけど「後の祭り」。

でも密かにずっと探していた。(こういう時の私は執念深いのだ。)

そしたらヤフオクで見付けました、比較的安く。

早速クリック。

競争相手なく落札しました。

落札したのは日本盤で1995年に世界初のCD化となったバージョンだ。

アナログ盤と聞き比べをしてみたけど私の装置で聞く限りLPの方がずっと良い。

チェットのナイロン弦やデルベッチオの響きが暖かくソフトだ。

しかも低音の鳴り方に無理がないという印象を受けた。

全体的には予想通りLP盤の勝利だけど、CDはノイズを気にしないで聞けるというメリットも大きい。

改めて聞いてみるとやはりこの作品は素晴らしい。

チェットの技術と録音技術が最高峰に達した時期の1枚で、「スタンダード・ブランズ」と双璧をなす後期の名盤だ。



01 Opus One
02 Begin the Beguin
03 Sunrise Srenade
04 Tuxedo Junction
05 Satin Doll
06 In The Mood
07 Sing, Sing, Sing
08 Stompin' at the Savoy
09 Moolight Serenade
10 String of Pearls
11 Sleepy Lagoon
12 Song of India
13 Snow Fall
14 Swing, Swing, Swing
■シング シング シング

この曲、日本では映画「スウィング・ガールズ」のお陰で広く知られるようになった気もするが、その筋?では古くから
ベニー・グッドマンの名演で知られた人気曲だ。

私も大好きな1曲だ。

曲の持つ高揚感が一番の魅力だ。

同じように高揚感を持つ曲として私が好きなのはパーシー・フェイスの「ティコ・ティコ」やドヴォルザークの「新世界・第4楽章」
などがあるけど、「シング シング シング」はそれらの曲に負けない高揚感と魅力を備えている。

ベニー・グッドマンのスタジオテイクや、同じくグッドマン楽団の「1938年カーネギー・ホール/ライブ」などが素晴らしいが、
何れのテイクも長尺のアドリブが曲の大半を占めるので、ジャズに興味のない人には辛いかもしれない。

そこで上記のアルバム。

こちらは私が好きなアーサー・フィドラー指揮ではなくて、ジョン・ウィリアムス指揮のボストン・ポップス、1984年録音盤だ。

ボストン・ポップスがスイング・ナンバーを演奏したジャズ・アルバムだ。

実はこういう作品に音楽の醍醐味がある。

本物?のジャズよりも軽く、誰にも聞き易い(...と思う)作品になっている。

ここで聞ける「シング シング シング」は私の好物の一曲だ。

時間にして3分59秒、長いソロもなく聞きやすく、しかも高揚感は失われていない。

いや、こういう楽曲の演奏はボストン・ポップスの得意とする所だろうと思われる。

私の抱いてるボストン・ポップス像にピタリとハマった名演だ。

高揚感溢れる「シング〜」の後に「サヴォイでストンプ」を持ってきたのも編集の妙だ。

またジョン・ウィリアムス自身の作曲による「スイング スイング スイング」も高揚感たっぷりで素晴らしい。






クリスマス・アルバムのコーナーでも紹介済みだけど、
ボストン・ポップス好きの私にとってこの作品は定番
クリスマス・アルバムだ。
アーサー・フィドラー時代のアルバムには指揮者自らアルバム
ジャケットに露出してるケースが多いが、そういう部分も好きだ。
ボストン・ポップスのライブラリーを誰か作ってくれないかな?
■ボストンポップス

この時期になってくると色々な所でクリスマスソングを耳にするようになる。

聞いていて安心感があるのは昔から聞き馴染んだ定番曲だ。

そんな定番曲は歌い継がれ聞き継がれてきただけあって、どの曲も良いメロディーを持っている。

で、まあ私としては上記にジャケットを掲げたようなアルバムがいちばん馴染む。

今から30年以上前の録音だけど、定評あるドイツ・グラモフォンの作品だけあって音の鮮度は落ちていない。

ルロイ・アンダーソンのアレンジによる定番曲メドレーの「クリスマス・フェスティバル」が楽しい。

また同じくアンダーソン作品の「そり滑り」は本当にいろいろなアーティストや歌手がカバーしてる超有名曲だけど、

ベストと思われるのはこの楽団の演奏だ。


規則的にリズムを刻む馬の蹄の音や、トランペットによる馬の嘶きなどアイデアやアレンジが殊の外素晴らしい。

優れた作曲家はたくさんいるが、アンダーソンほどアイデアに富んだ楽しい曲を多く残した人は他に思い付かない。

で、何故かアンダーソン作品を聞いてるとディズニーのアニメを連想してしまうのは私だけ?



■ディープ・パープル

ずっと変わらず好きなバンドだ。

いや再結成以後はそれほどでもないから75年位までのパープルに限定した方が良さそうだな。

72年の初来日はもの凄く強烈な印象で、パープル好きに拍車がかかった。

で、やはり要になるのはジョンとリッチーだ。

この二人が出す音なら何でも好きだった。

「ライブ・イン・ジャパン」に収録された濃密な神業演奏は、きっとこの時期のスタンダードだったのだろう。

そう思うと改めてこのバンドの激しい凄さが分かる。

メインは2期だが、3期も良い。

ロジャーとは対照的なグレンのベースとヴォーカルで、バンドにさらなる厚みが出た。

「ライブ・イン・ロンドン」に収録の「ユー・フール・ノーワン」、これが私にとって3期のベストだ。

パリのライブにもこの曲は入っているけど、私にとってはロンドン版が良い。

曲の構成はシンプルだが、演奏はなかなか難しい。

リッチーの派手なミスがあるけどそれはご愛敬。

パープルの凄さが感じられる演奏だ。






1969年の録音。
当時私はFMでエアチェックしたものを大切に聞いていた。
数年前京都に出張に行った折りに寄ったCDショップで偶然にこのCDを発見。
とても嬉しかったのを覚えている。
■レイ・コニフ・シンガーズ

良く聞くアルバムだ。

基本的にコーラスは好きだけど、このアルバムの中では後半部に聞けるバンド演奏のディキシーが気に入っている。

「マック・ザ・ナイフ」、「マスクラット・ランブル」と続くあたりが好きで、これを聞くときにはヘッドフォンを装着して音量も上げる。

ヘッドフォンを装着する事により外界と遮断されて、自分の頭の中?に結ばれた音像に集中するシアワセ。

理屈はいらない。

何だかとってもベーシックな部分で音楽の楽しさを教えてくれているような気がする。

ただこれを聞いてるとどうしても身体が動いてしまい、頭を「デン助人形」(知ってる人いるか?)のように振ってしまうから
人には見せられない図だ。

もちろんコーラスの方も良いです。

クラシック、ジャズ、ゴスペルなど幅広いレパートリーだ。

秋の夜長、こんな音楽を上質な装置(持ってないけど)でゆっくり楽しみたい。






2003年に出されたコンピ盤。
ずいぶんいろいろなヴォーカル物を聞いてきたけど、
まだまだ未開拓な物も多い。
年齢を重ねて音楽に興味を失っていく人も多いけど、
私には今のところそういう兆候は全くない。
まずはメデタイな。
■ジョー・スタッフォード

上記ジャケットのCD、私の愛聴盤だ。

昔はギターを中心としたロックやジャズ、ブルースなどを聞きまくっていたが、年齢を重ねる事にヴォーカル物を多く聞くようになった。

あまり重いものは好まない。

ポップなものが好きだ。

この人に関して言えば名前は知っていたが未開拓であった。

しかし友人に聞かせてもらったら一発で気に入って、それ以来このCDは愛聴盤になった。

代表曲「You Belong to Me」は言うに及ばず、他曲でも時代を感じさせるアレンジやバックのサウンドなど暖かくて和める。

8曲目の邦題「そっとしておいてね」(1952年のヒット)は気に入っている。

後に隆盛を極めるフィフティーズ、シックスティーズ以前のガールポップのしっとりした雰囲気が心地よい。

そして超有名曲「枯葉」。

この曲の英詩はジョニー・マーサーが書いている。

邦訳したものを読んでみると、改めてこの人の詩が好きだと再確認。

シンプルな言葉遣いだけど、情感に奥行きがある味わい深い詩だ。



■007

昔から好きなシリーズの映画だ。

映画もさることながら音楽も良い。

いちばん印象に残る「ジェームス・ボンドのテーマ」(モンティ・ノーマン)や、ジョン・バリー(共作含む)のペンになる多くの曲は映画を
見るときの大きな楽しみのひとつでもあった。

モーリス・ビンダーのデザインによるタイトルが出て、メイン・テーマなど流れてくるとそれだけで「血湧き肉踊る」の心境になる。

特に好きなのはマービン・ハムリッシュ&キャロル・ベイヤー・セイガー作、カーリー・サイモン(歌)の「私を愛したスパイ」や、
トム・ジョーンズが歌った「サンダーボール」、リタ・クーリッジの「オール・タイム・ハイ」などだけど、やはり最高はマット・モン
ローが歌った「ロシアより愛をこめて」(ライオネル・バート作曲)だろう。

「ロシアより愛をこめて」は007シリーズの傑作だと思うけど、ここに出演してたボンドガール(ダニエル・ビアンキ)の唇の美しい事。
“悩ましい”とはあの唇の事だ。

話は音楽に戻るけど、このシリーズのテーマを当代人気のロック系アーティストが歌うと途端に面白味が無くなるのが不思議だ。

やはり「餅は餅屋に限る」という事なのだろうか。

私は007シリーズでジョン・バリーを知って、この作曲家の名前がクレジットされてる事が映画を見る基準になってた時期もあった。

そんな中で気に入ったのは「さらばベルリンの灯」、「野生のエルザ」、「バター・フィールドエイト」などだった。





本文でも書いたけどゲスト・ミュージシャンが豪華だ。
でも、あくまでもメインはボニー。
グレッグ・オールマンとのデュエットや、そこに絡むディッキー・ベッツのスライド・ギターなど、
当時の南部の雰囲気が良い。
さりげないバリー・ベケットのハモンドも良い雰囲気だ。
■ボニー・ブラムレット

好きなシンガーのひとりだ。

中でも上記にジャケット写真を掲げた「レディス・チョイス」(1976年)が良い。

ソウルのカバー曲集だ。

ゲスト陣の豪華さでも話題になった。

プロデューサーはジョニー・サンドリン、ゲストにはグレッグ・オールマン、ディッキー・ベッツ、チャック・リーベル、ミッキー・トーマス、
ジミー・ホールなどで、管はマッスル・ショールズだ。

どれも良い出来だとは思うが、私が気に入っているのはサム・クックの「You Send Me」。

この曲に関してはアレサ・フランクリンのテイクが素晴らしいと思うけど、このアルバムで聞けるボニー版も捨てがたい。

楽曲が素晴らしいからいろいろなアーティストがカバーしてて、手当たり次第に集めて聞き比べをしたくなる。

そうしたくなるようなパワーと魅力が楽曲にあると思う。

もともとゴスペル歌手だったサム・クックがポピュラー界に出るきっかけになった曲だそうだ。

1957年のヒット、アメリカには良い曲がたくさんある。







2005年発売。
CDとDVDの2枚組。
約1時間のDVDにはB.B.キング、バディ・ガイなどをはじめとして、このコンサートに出演
した面々がインタビューに応じている。
中でもB.B.がマイク・ブルームフィールドを絶賛しているのは嬉しかった。
■ホワイト・ブルース

決して追悼なんていう意味合いはないのだろうと思うが、聞く者をしてそう思わせてしまう面々が集まっている。

「Chicago Blues Reunion」は2005年にリリースされたライブ・アルバムで、バリー・ゴールドバーグ、ハーヴィー・マンデル、
ニック・グレイブナイツ、サム・レイといったマイク・ブルームフィールド縁の人々が集まっている。

新作ブルースのCDとしてはとても気に入っている。

オマケにこの日の映像や、ミュージシャンにインタビューした約1時間のDVDが付いている。

このDVDを初めて見たとき、全身に鳥肌が立って一瞬凍り付いた。

マイク・ブルームフィールドの動く映像が見られるだけでなく、
マイクがマディ・ウォーターズと話をしてる横にジョニー・ウィンターが立っているのである。

そんな映像を見たら私のような好みを持つ人間は失神寸前だ。

あのマイクが、バターフィールドが、エルヴィンが、みんな動いているのである。

インタビュー・シーンでは何を言っているのかその殆どを理解できないが、このオマケDVDだけでも私には大きな価値があった。

本編のCDは、正直なところ私はハーヴィー・マンデルというギタリストがあまり好きではないのだが、
ニック・グレイブナイツのヴォーカルが良い。

ニックの外見はもはや「おじいちゃん」といった趣だが、歌の良さは相変わらずだ。

こんな贅沢なライブを見られる環境が心から羨ましい。

尚、このソフトは今年になってDVDが出たようだが私はまだ未見。