Bill Anderson The Po' Boys
Side-A
1.OrangeBlossomSpecial
2.Coming From You
3.Beautiful Dreamer
4.Family Reunion
5.Yellow Bird
6.Let Me Talk To You
Side-B
1.Roll in My Sweet Baby's Arms
2.Dear Heart
3.No Signs of Loneliness
4.Maiden's Prayer
5.No More Money, No More Honey
6.Corn Crib
1965年頃の発売と思われるビル・アンダーソンのプア・ボーイズのリーダー・アルバム。

この時代のカントリー系のアルバムでは決して珍しい事ではないが、全12曲中6曲がインストだ。
特にこのバンドのようにシンガーのバックを務めたバンドのリーダーアルバムにはインストの含有率が高いのはこの時代の特徴のひとつだ。

マール・ハガードのストレンジャース、バック・オウエンスのバッカルーズ、アーネスト・タブのテキサス・トルバドースなど、ギターサウンド・インストが
盛りだくさんで、もっともっと発掘&啓蒙されるべき音楽の一種だ。

ただこの作品について言えば他の同様バンドの作品と大きく違うのは選曲だ。
カントリー・インスト定番曲の「Orange Blossom Special」は当然として、ステファン・フォスターの「Beautiful Dreamer」やヘンリー・マンシーニの
「Dear Heart」など、幅広く題材を求めてるのが興味深い。


1965年頃の日本と言えばエレキ・サウンドに限って言えばほとんどベンチャーズ一色で、アメリカ本土?にこんな素晴らしい音楽がある事を知るの
はまったく一握りの人達の特権だったような気がする。

メンバーはギターにジム・ランス、ドラムにレン・ミラー、ヴォーカルにジミー・ゲートレイ、ペダル・スティールに名手ウェルドン・ミリックだ。

「Dear Heart」でのカントリー離れ?したギターや、「Beautiful Dreamer」での流麗なペダル・スティールなどインスト・ファンにも充分に楽しめる内容
だが、ジミー・ゲートレイによる明るさ満点の「Family Reunion」など歌物の良さも見逃せない作品だ。