ザ・タイガース
ベスト・セレクション

01 僕のマリー
02 シーサイド・バウンド
03 モナリザの微笑
04 君だけに愛を
05 落葉の物語
06 銀河のロマンス
07 花の首飾り
08 シー・シー・シー
09 廃墟の鳩
10 青い鳥
11 美しき愛の掟
12 嘆き
13 スマイル・フォー・ミー
14 ラブ・ラブ・ラブ

15 都会
16 素晴らしい旅行
17 誓いの明日
18 出発のほかに何がある
19 ビートルズ・メドレー
   〜抱きしめたい
   〜イエスタデイ
   〜エリナ・リグビー
20 傷だらけのアイドル
   (68'後楽園コンサート・ライブ)
21 イン・マイ・ルーム
   (68'日劇ウエスタンカーニバルライブ)
22 淋しい雨
   (70’ヤングメイツライブ)

2003年6月1日発売
WMP-30032
渡辺音楽出版
2000円(税込み)


ファンには嬉しいレア音源を収録したレア&モア・シリーズがひとまず終わって、今度のタイガースのアルバムはベスト盤だ。
ベスト盤ならもう持ってるよ!と仰る向きもあろうかと思うが、今回もレア・トラックが4トラック収められているので、ファンなら食指が動くのではないかと思う。
ベスト盤という事であれば今更何を語る必要もない。
たぶん大多数のファンにとってこのアルバムの興味は最後の4曲なのではないか。
何故かタイガース・ファンには人気が高い「傷だらけのアイドル」が収録されているのは、今回の大きな目玉に成り得る筈だ。
決して音が良い訳ではないが、まあそれなりに聞ける音ではあり、当時の雰囲気を感じ取れるという意味では音質の悪さも然したる問題ではない。
続く「イン・マイ・ルーム」も同様。
実際に日劇でタイガースを見た私としては状況が目に浮かぶようなライブ音源だ。上手いこと文章にする事は出来ないがウエスタン・カーニバルのステージというのは独特のグルーブが感じられ、あの日のステージが瞼に浮かんでくるようだ。

今のタイガース・ファンが最も望んでいるのはこうしたレア・音源のCD化である訳だが、残念ながらそういった音源がまとまって1枚のCDになるという事は今後の展開としては望みにくい状況だ。
聞いてみればレコード会社にもそういったものをリリースしにくい立派な事情があるわけで、それは仕方がない事と理解もできるのである。。
ファンとしては今回のようなカタチで小出しにされていくレア音源を聞く以外に方法はないのかもしれないが、何か納得できないものを感じている人が多いのも事実で、私の所にもそういう主旨のメールが届く事がある。
だが今回リリースのアルバムは値段的には安価であり、熱心なファンだったらレア・トラックだけでも買う価値はあるのではないだろうか。