2008年1月30日(水)埼玉地方の天気:晴れ

「もり」と「たぬき」


また蕎麦の話だ。

基本的には冷たい蕎麦が好きだけど、暖かい蕎麦では「たぬき蕎麦」が好きだ。
これ以外の選択肢はあまりない。

で、蕎麦屋に入るといつもどちらにしようか悩んで、大抵は冷たい方を注文する。

で、この悩みを解決する方法はないものかと思っていたら、ある日目が覚めるような
光景を目撃した。

だいぶ昔の話だが、会社で仕事をしている時にちょうど来訪していたある会社の
営業マンと出前でも取ってメシにしようという話になった。

彼の注文を聞くと「もり蕎麦とたぬき蕎麦」と仰ったのだ。

一瞬「何だコイツ!」って思ったけど、良く考えたらこの注文法こそが私の悩みを解決
する唯一の方法だったのだ。

「ダメなダメなボクちゃん」と自らのアタマを叩き、髪をかきむしり、反省と悔恨の境地に至った。

新境地に至った私はその後その注文法を駆使して悩みから解放され、満足に至ったのだ。

そんな注文法が定着したある日、今度は会社の先輩と出前を取ろうという話になった。

で、その先輩の注文を聞くと「君と同じでいいよ」と仰ったので件の方法で
「もり蕎麦とたぬき蕎麦」を注文した。

届いた蕎麦を見てその先輩が驚いたのは言うまでもない。
私も最初は驚いたんだから無理もない。
みんな悩んで大きくなったのだよ。

またくだらない話をしてしまいましたが、もしも私と食事をする機会があったら
「あなたと同じでいいよ」とは言わない方が良いと思うよ。




2008年1月29日(火)埼玉地方の天気:曇り

冬の蕎麦


蕎麦が好きだから季節に関係なく良く食べる。

基本的には冷たい蕎麦の方が好きだ。

いろいろな店で食べるのも楽しみだが、自宅で乾麺を茹でて食べる事も多い。

「自宅で乾麺」という考えで行くと、いちばん美味いのは今の季節だと思う。

蕎麦は茹で上げてから冷水に晒すが、夏場の水道水はやたらに生ぬるくて蕎麦が
キリリと締まらない。
そんな時はいつも氷水を用意して茹で上がったらすぐに晒すようにしているが、それでも
今の時期の本格冷水で締めるのには到底及ばない。

そんなワケで水道の蛇口から手が凍りそうな冷水が出てくる今の時期が自宅で食べる
乾麺蕎麦の旬となるワケだ。

麺に大きなこだわりはない。
スーパーに行って「高からず、安からず、高からず」の麺を買うが、ツユは指定銘柄があって
この20年程はそのツユばかり使っている。

欠かせないものがある。

辛味大根だ。

これをオロしてツユに入れる。

それでツルツルッと啜るのが何とも美味い。




2008年1月28日(月)埼玉地方の天気:晴れ後曇り

発熱


先日北斎展に行ってきてから再び北斎熱に感染してしまった。

寝ても覚めても北斎という事はないけれど、本を読んだり図録を見たりする時間が多い。

北斎はその生涯に3万点を越える作品を残したというが、北斎の生涯が90年で、それを
日数にすると32,850日だ。(1年365日計算)
生まれてすぐに絵筆をとったという事はないだろうから、そういう部分を差し引いても1日に
1枚以上は書いていた事になる。

これは凄い事だ。

アクセル全開で人生を生き抜いた事になる。

そういう人に会ってみたかった。
きっと凄いオーラを発していたんだろうナ。

で北斎を好きでいろいろ読んだり調べたりしてると、いろいろな関連から他の絵師にも非常な
興味が湧いてくる。

そんなワケで広重、北斎、写楽、この3人が目下の興味の対象だ。

こりゃますます泥沼だな。






この大きな看板も良いけど、ポスタ
ーが良かった。あれ欲しいな。
で、展示会の後は売店に行って恒
例の図録(2,500円)を買いました。
この図録、300ページもある大型本
で、かなり安い買い物だと思う。
展示会には行けなくても北斎好き
なら持っていて損はない。
2008年1月24日(木)埼玉地方の天気:晴れ(強風)

北斎展


この間江戸東京博物館で開催されている特別展「北斎」に行ってきた。

海外に流失してしまった作品が里帰りしての展示となったワケだけど、この機会を逃す
と二度と見られないだろうと思われる貴重作品の連打だから見逃すワケにはいかない。

北斎に関する展示会は行ければ行くようにしてるけど、いつも人気がすごくて人出が
多いのが難点だ。
ゆっくり見たいけれどなかなか自分のペースで見る事は出来ない。

しかし凄いね、北斎という人は。

いったいどれ程のスピードで描き続けたのだろう。
90才で亡くなるまで描き続けたパワーは絵描きとかアーティストなんていう安っぽい言葉
よりも絵師という言葉が似合うし、自ら名乗った「画狂老人」も北斎に合っている。

もっともっと見たい、知りたい人だ。

ところで私もネット上での名前を考えようかな。
敬愛する北斎の「画狂老人」のアイデアを拝借して「音狂利兵衛」なんてのはどうだろう。
詳しいかどうかは別にして音楽を好きであるという事に関してだけは自信があるんです。
だから「音狂利兵衛」.....北斎みたいに老人って付けるのはまだ抵抗あるからね。




2008年1月21日(月)埼玉地方の天気:曇り

着物


女性の着物姿が好きだ。

着物を着てる女性を見て「良いナァ」と思う時には自分の中の日本人を意識する。

ベトナムのアオザイなど、他の国々の様々な衣装も綺麗だけど、日本の着物ほど
豪華絢爛なものはないのではないか。

つい先日も成人式の帰りなのか着物姿の女の子を大勢見た。

しかし正直な所「良いナァ」と思えなかった。

良くは分からないのだが、たぶん女の子自身が着物慣れしていない、或いは初めて
着た....などの理由で、身体が着物モードになっていないのだ。

洋服を着る感覚のまま着物を着ているので、動作や仕草がサマにならない。

これで日本は良いのか?とも思ったけど、彼女達ももっと大人になればサマになるのかな。


話変わって、気分転換の為に新しいページを作りました。
音楽とは関係ない事を書く「ボクの細道」というものです。

今日は作ったページは挨拶だけだけど、こんな感じにしてみました。





これは駅弁大会で買ったもの
ではなく、正真正銘千葉駅で
買った由緒正しい弁当なのだ。
あちらこちらに写真撮影行に
行った時の密やかな楽しみだ。
2008年1月20日(日)埼玉地方の天気:曇り

駅弁


都内のデパートで駅弁大会をやっているというニュースを見た。

物好きな友人が早速行ったら大変な混雑だったそうだ。

私も駅弁は好きだがいつも東京駅の大丸地下で調達してるので、敢えて混雑
してるデパートの特別催事に行こうとは思わない。

いちばん好きなのは「牛肉ど真ん中」っていうものだけど、これは今回のデパート
でも大人気だったらしい。

で、まあそんなに人気者ではないけど私が好きなのは上記写真の「千葉駅名物・
やきはま丼」(万葉軒)であります。

4ヶ刺しの串ハマグリが2本、その他に6ヶ位のハマグリと大根のみそ漬けなど。

そんなに豪華な感じはしないけど貝が好きな私には外せない一品だ。

入れ物もハマグリの形をした焼き物で、食べ終えても捨てるのに躊躇するような
なかなか可愛い容器なのも私にとって高得点につながっている。

最近読んだ本「世界ぐるっと朝食紀行」(新潮社/西川治著)によると、世界中どんな
所に行っても列車内で食べる弁当にこんな精力を傾けている国はないという。

諸外国の弁当事情は、せいぜいサンドイッチ程度らしい。

しかし、日本ではデパートで大会が催せる位に種類が多く、また味も良いものが多いし、
入れ物にも創意工夫を凝らしたものが多くて見てるだけでも楽しい。

確かに世界中何処に行ってもこんなにバラエティに富んだ弁当は見られないだろうな。

この事実を海外からやって来る旅行者に教えたら新しい日本名物になるかも.....








暇な時にゆっくりウェザリング(長年走り込んだ汚れな
どを塗装のテクニックなどで再現する事)でもしようと
思って買っておいたHOのクハ55。
しかし買って10年、何もしてない。
たまに出して、ゆっくり眺めて、レールを敷いて走らせ
るだけ。
でもそんな時間、至福なんだ。
2008年1月19日(土)埼玉地方の天気:晴れ

趣味


自由になる時間はあまりないのに趣味が多い。

音楽、ギター、自転車、水泳、街歩き、読書、写真.....etc

今はやっていないけど昔から好きで、決して忘れたワケではない、言わば“休火山”みたいな
状況で暖めているのが鉄道模型だ。

いずれ暇になったらノンビリとやりたい趣味だ。

Nゲージの車両を少なからず持っているけど、今後やりたいのはHOゲージ。

時間をかけて昭和の駅風景などを模型で再現したい。

しかし今は時間があったら泳ぎたい、街を歩きたい、という欲望の方が強い。

年齢の事を考えたら身体が元気な内に出来る趣味を優先するべきだろうと思う。

で、ヨイヨイになったら模型を作ろう。

でもその時は目が悪くなって、手が震えて細かい事は出来ないか......

残念だな。






「江戸幕末滞在記」(講談社学術文庫)
シュリーマンの滞在記、ロバート・フォーチュンの「幕末日本探
訪記」、そして本書。
この3冊が特に好きだ。
肩が凝らない内容で当時の人々の暮らしぶりが良く分かる。
加えて大気汚染される前の美しい日本の風景が描かれるが、
これは叶うものなら自分の目で見てみたい。
いつかこれらの本に書かれた場所を訪れる旅をしてみたいナ。
2008年1月11日(金)埼玉地方の天気:晴れのち曇り

雑感三題


読書は相変わらず幕末を見た外国人の紀行本だ。
新しく買った本は無くて、みんな書棚から引っぱり出した再読だけど、新鮮に楽しく
読み進めている。
こういう本を読んでいると必ず出てくるのが当時の日本の美しさだ。
だいぶ綺麗な国だったようだ。
「国だった〜」って過去形にしなければならないのが残念だ。


年明けから迷惑メールが滅茶苦茶増えた。
毎日200〜250通で、大半は海外からのもの。
会社でも年明け初日は3,000通近いメールのチェックで午前中を無駄にしてしまった。
アドレスを変えるなど迷惑メールに対処する方法はそれなりに知っているが、
何だかこちらが負けて屈したような気分で気に入らない。
当分はイタチごっこか?


ニュースに笑った。
自動車教習所の教官が生徒をホテルに連れ込んだという話。
教官の指示するままに道を走ったらいつの間にかホテルの駐車場へ。
生徒は車庫入れの練習だと思ったらしい。
笑っちゃいけないけど、笑っちゃったな。




2007年にドイツ・グラモフォンからボストン・ポップスの
2枚組が数セット発売された。
その中の1セットがこれ。
「An American Concert」と題されたコンピ盤。
このアルバムの2枚目が特に好きだ。
「76トロンボーンズ」から始まってアンダーソン作品4曲、
スコット・ジョプリン作品が4曲など、これが私の聞きたい
ボストン・ポップスだ。
中でもジョプリン作品はどれも出来が良い。
2枚組で2,000円以下。
この類の音楽が好きな人にはオススメだ。
2008年1月8日(火)埼玉地方の天気:晴れ

イージー・ウィナーズ


スコット・ジョプリンの名曲だ。

この曲大好きです。

1901年頃に書かれたらしいけど、100年以上も前に作られた曲を今もこうして
愛聴してる事に自分でも不思議な感慨を覚える。

この曲には絶望・希望・悲しみ・優しさ、そして僅かな喜びを感じる。

黒人奴隷を父に持ち、音楽の才能を開花させ、やがて病気で没するまで決して
幸福と言い切れる人生ではなかったようだ。

自作曲がヒットしてその印税を得るという事はあったらしいが、人生全般を通しては
苦労をしたらしい。

そういったジョプリンの人生の苦しみや悲しみが彼の音楽には満ちているような気がするし、
それが今日になっても彼の音楽が愛聴される一因だと思う。

悲しく、楽しく、そっと心を撫でるような音楽だ。





2008年1月7日(月)埼玉地方の天気:曇りのち雨

ゆっくり出来た正月だった。

本を読んで音楽聞いて、食べて寝て....という循環で長い休みを過ごした。

本は相変わらず江戸に関する本を読み返している。

今は「幕末日本探訪記/江戸と北京」(講談社学術文庫・ロバート・フォーチュン)を
引っぱり出して再読してる。

考えれば考える程に今の世の中の在り方について考えさせられる。

ほんの150年程前の江戸は鬱蒼と茂る緑の中に広大な武家屋敷が建ち並んで
いたという事だ。

150年前って言ったら私の母親の親(つまりお婆ちゃんだが)は江戸の名残のする
街を歩いていたのかもしれないという、そんな時間的近さなのだ。

だが今日の東京にはそういった面影は微塵もない。

戦争とか地震とかの理由はあったにせよ、いかにも無計画かつ無責任に都市が
形成された結果が東京なのだ。

もしも京都の二条城のように江戸城の本丸や大奥の建築物が残っていたら、
大変な資料だし観光収入にもなったんだろうけどね。





2008年1月1日(月)埼玉地方の天気:晴れ

あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い致します。

昨年はいろいろあって更新が滞りがちでしたが、贔屓にして下さる多くの方の
期待も感じつつ、何とか続ける事が出来ました。

他のいろいろなサイトを見てもここのような所は見あたらないので、今年も
続けて行こうと思ってます。

で、新年ですが、顔を合わせれば「おめでとう」って言いますが、良く考えてみれば
別に目出度い事はないですね。

だから何か自分で目出度い事を作って行かなければならないんだけど、
今のところ目出度いのは私のアタマだけで、他には何もない。

困ったもんだけど、しばらくはこのままだな。

ところで上の写真ですが、昨年末に似たような写真をアップしましたが、あの写真
とは別の日、つまり12月31日の夕刻に撮ったものです。

本来なら朝日に映える富士を、と思ったのですが、寒くて撮影に行く気になれず、
この写真で代用しました。悪しからず。