2006年9月21日(木)埼玉地方の天気:晴れ

江戸東京博物館


前にも書いた事があるけど博物館好きな私にとって一番好きなのが
江戸東京博物館だ。

先日行って来た。
今年2回目だ。

チケット(600円)を買って入り口から内部に入るといつも感じるのが
ニオイの変化だ。

古いニオイがするのだ。

あの博物館、本当に古いものはガラスケースに収められての展示だから
そこからニオイが漏れるということはないと思うけど、いつも入場してすぐに
感じるニオイの変化は江戸時代にタイムスリップするのに具合が良い。

展示されてる貴重な品々はもの凄〜く興味深いし、複製品の数々も
素晴らしいが、何と言っても私の興味を惹き付けるのは江戸時代の家並み
や武家屋敷を再現した模型の数々だ。

あの模型を子細に眺めていると飽きる事がない。

ああいうのを夢中になって眺めているといつの間にか自分の姿勢が前傾してる
のに気付いて、あわてて周囲を見回してしまう。

今回は数々の模型、および家康の座像の前でかなり前傾姿勢になっている
自分に気付いて、慌てて姿勢を直したのだ。
(前傾し過ぎてガラスに鼻の頭をぶつけました。恥ずかしかった。)

しかし、あの空間、癒される感じがするのは何故だろう。
いっその事、寝具一式を持ち込んであそこで寝てみたい。

あるいは中村座の前に並べられたイスに座って江戸歌舞伎に
思いを馳せるのも面白い。(歌舞伎見たことないけど...)

「ウン、また近い内に来たいな」という思いを胸に博物館を後にして、私の定例
コースである、「東あられ本舗」に向かったのだった。
ここのあられや煎餅を買うのも楽しみのひとつです。




2006年9月13日(水)埼玉地方の天気:雨

ジェームス・バートン


先日ある量販電気店に行ったら、とある売場でリック・ネルソンの
「ヤング・ワールド」がかかっていた。

こういう曲が流れてると突然足が止まる。
家に行けばレコードもCDもあるのに聞いていたくなる。

私にとって「トラヴェリン・マン」と「ヤング・ワールド」は永遠の名曲だ。

それにつけてもこれらの曲でギターを弾いてるジェームス・バートン
という人は凄いと思う。

何年か前にジェームス・バートンが来日した時、Tシャツなどのグッズ
を買えば握手が出来るというので、私には珍しくそういう類のグッズを
買ってしまった。(普段はプログラムさえ買わないのだ。)

ジェームスの手は大きく暖かかった。

しかし、握手をするために行列に並んでいた時間、様々な思いが
私の胸に去来した。

大雑把に列挙してもリック・ネルソン、エルヴィス・プレスリー、エミールー・ハリス、
アーロ・ガスリー、マール・ハガード、ジュディ・コリンズ、ジョニー・リヴァース、
ジョン・デンバーなどなど、数え切れない程の大物アーティストのバックを務めて
きた偉大なギタリストなのだ。

これはある意味で私の音楽履歴と重なる部分があって、“本物”のジェームス
を目の前にして、様々な思いが去来したというワケだ。

今までに2枚のリーダー・アルバムは出しているものの、
そのキャリアの殆どはバックアップ・ギタリストとしてのもので、
それでもとても高名だという希有なギタリストだ。




2006年9月10日(日)埼玉地方の天気:晴れ

惜しげもなく


先日の話の続きだ。

スーザという人、大したメロディ・メーカーだ。

スーザの曲の一大特徴はメロディがシンプルで美しい事。
あと対旋律の美しさも特筆モノだ。

スーザを聞き始めた頃はメロディの美しさをひたすら聞いた。
聞き続けているうちに対旋律の美しさにも注目するようになった。

そして色々なレコードを買って聞き比べてみるとアレンジャーによって
曲の表情がかなり違う事にも気付き、もっと自分の好みに合う演奏は
ないかと他のCDやレコードを買うようになった。

泥沼というヤツだ。

私が好きな「キング・コットン」はスーザの名曲として知られている。
あるCDに書かれてたこの曲の紹介には「良いメロディを惜しげもなく
投入してる」と書かれてあったが、まさにこの通りの曲なのだ。

魅力的なメロディの連打である「キング・コットン」には惚れ惚れするけど、
まだ他にも良い演奏があるだろう。

私の「キング・コットン」探しはまだまだ続くのだ。



2006年9月7日(木)埼玉地方の天気:曇り時々雨

音楽趣味の行き先


最近ようやく少し涼しくなってきて過ごし易くなった。

つい先日、夕暮れ時に車に乗って西に向かって走っていると、
まるで大きなアンズ玉のような太陽が今しも沈もうとしてる瞬間の
空気は充分に“秋”の気配を感じさせるものだった。

こうなってくると音楽を聞く環境もだいぶ優しくなってくる。
秋の夜ヘッドフォンをしてゆっくり音楽を楽しむ時間は極上の幸福感を
もたらしてくれるのだ。

で、何を聞くか。
最近の私はもっぱらマーチだ。

「音楽趣味を突き詰めるとマーチに到達する」という話を過去に何回か
聞いた事がある。

事の真偽は良く分からないが、マーチが観賞用の音楽として極めて
魅力的なのは動かし難い事実だ。

例えば私の手元にあるスーザのベスト・アルバムに収録されてる
12曲、この殆どの曲を今これを読んでくれてる「あなた」も聞いた
事があるに違いない。

それほどに知名度の高い曲を生み出し続けたスーザなのに、音楽ファン
に注目される事は極めて少ない。

まあ、人の好みは様々だから仕方ないけど、一度真面目にマーチを聞く
事をオススメしたい。

3分前後の曲に凝縮された音楽職人のワザが満載で聴き応え充分だ。

因みに今私のお気に入りは「キング・コットン」
泣ける名曲だ。