この数年毎年チェットとカーター・シスターズ物
のCDをリリースしてるCountry Routes社の
2006年リリース盤。
早く言えばチェットのニュー・アルバムだ。
全38曲収録。
チェットのフル・ソロ・ギターも9曲収録されてる
し、他の曲の殆どでギター・ソロが聞ける。
1949年、若きチェットの記録だ。
Country Routes
RFD CD 37

2006年2月22日(火)埼玉地方の天気:曇り

チェット・アトキンス


大好きなギタリストだ。
もちろんギターが上手い。
圧倒的と形容しても良い。
でもチェットの本当の魅力は音楽に対する優れた咀嚼力にある。
そしてアレンジ能力。

ここ数年チェットを追いかけるギタリストのCDリリースが多く、興味があるので
買ってしまう事も多いが、満足できるものは少ない。
チェットを追いかける以上はどうしてもチェットと比べてしまうからだ。
テクニック的には素晴らしい技術を持ったギタリストもいるから、それはそれで
充分に楽しく聞けるが、そこまでなのだ。

で、何故チェットは良いのかと考えると、それは私がチェットの音楽性を好きになった
からに他ならないと思う。
音楽性がチェットの最大の武器だ。
これは天性のものだから訓練ではなかなか追いつけないと思う。
それに優れた音楽性があればこそプロデューサーとしても良い仕事を
残せたんだと思う。
チェットが孤高である所以だ。

でも、もうチェットはいないんだよね。
ホントに残念だと思う。






洋楽で育ったぼくらの話
2005年11月にエイ文庫から発売。
しかし、いつもの事ながら“エイ”という字が漢字変換
出来ないのだ。
社名を変えてくれないかなぁ。
2006年2月18日(土)埼玉地方の天気:晴れ

音楽好きは雑食


上記の本にこういう内容のくだりがある。
昨年発売された本で、カントリーやフォークの分野で解説やライナーノート
などを書いてる鈴木カツさんが書いた。
音楽ライターはたくさんいるけれど、私がもっとも信頼するのがこの人だ。

で、「音楽好きは雑食」というのはかねてからの私の思いと同じなのだ。
世の中にはビートルズしか聞かないとか、クラプトンこそ唯一無二のギタリスト
なんて思ってる人がいるけど、いろいろな音楽を幅広く聞くとそういう錯覚の
空しさが分かる。
個人レベルでの話だったらそれでも一向に構わないが、最近はライターの中にも
そういう人がいるようで、音楽雑誌などで記述の間違いを見かける事が増えた。

だが音楽的記述を生業とするなら幅広く聞いて欲しいと思う。

そもそも音楽は幅広く聞いた方が圧倒的に面白い。
ひょんなところから今まで見えなかったものが見えてきて、
その音楽やアーティストに対する理解度がいっそう深まる喜びもある。

でも音楽好きじゃないと私にとって喜びである、そういう事さえ面倒なのかなぁ。




1973年、大阪フェスティバル・ホールでの録音。
定番の「恋はみずいろ」や「蒼いノクターン」は当然
収録されている。
しかし、「トルコマーチ」、「ホラ・スタッカート」など
での弦の響きが美しい。
そして「ハロー・ドーリー」のスインギーな雰囲気
も楽しくて、思わず体が動いてしまう。
2006年2月13日(月)埼玉地方の天気:晴れ

ムード音楽


昔はラジオのヒット・パレードなんか聞いてるとロックもヴォーカルもムード音楽
も同じ土俵で勝負?をしていた。
だからそういうラジオを聞いてると必然的に多種多様な音楽を耳にする事が出来たのだ。
これは今にして思えば大変に幸せな事だったと思う。

そんなヒット・パレードを耳にしていたせいか、一時期ムード音楽が好きになった事がある。
いちばん好きだったのはパーシー・フェイスやジェームス・ラストだったけど上記のアルバムも
すごく良く聞いた。
これはポール・モーリアの「ライブ・イン・ジャパン」で、ここに収録されてる「トルコ・マーチ」、
「ホラ・スタッカート」、「ハロー・ドーリー」が好きだ。

特に「ハロー・ドーリー」は大のお気に入りで現在でも何かと良く聞く。
個人的な思い入れではこの「ハロー・ドーリー」がいちばん好きで、私にとってはオリジナル
以上なのだ。

今、ムード音楽って聞かなくなってしまったし、どんな楽団があるのかさえもよく分からないけど、
音楽の多様性があった昔が懐かしい気分だ。

話は変わってここでお知らせをひとつ。
新たにリンクを一件追加しました。
まだ若い方なんですが、私と同様にチェット・アトキンスをはじめとするフィンガー・ピッカー系
ギタリスト大好きなホーム・ページです。
音楽以外の食べ歩きなども今後の展開が楽しみ。
興味がある方はリンク・ページからどうぞ。





ちょうど去年の今頃発売された待ちに待ったCD。
最近は一段落したけど発売直後からしばらくの間
は狂ったように聞き続けた。
最近また訳あって東宝のコメディ映画を見てて、
それ故またこのCDを聞き始めてしまった。
これを聞き始めると他の事が手につかなくなって
困るのだ。
2006年2月10日(金)埼玉地方の天気:晴れ

だめでもともと


40秒に満たない曲だけど大好きな歌だ。
植木等が主演した映画「日本一の色男」(1963)の挿入歌で、映画の
ストーリーと関係なく突然歌のシーンになる。
ファンの間で突然ミュージカルと言われてる所以だ。

夜空に光る花火をバックにシネマスコープ画面の端から端まで使って歌う。
映画の公開時まだ小学生だった私はこのシーンに酷く衝撃を受けて、それ
以来脳裏に焼き付いて忘れる事が出来ない場面となった。
今でもこれを聞くときには3回〜4回は繰り返して聞いてしまうし、
ビデオでもこの部分を繰り返し繰り返し見た。
私にとって永遠の名場面だ。

そしてもう1曲。
「クレージーのぶちゃむくれ大発見」(1969)に挿入されていた「笑って笑って
幸せに」という歌も私に元気を与えてくれる。
マーチ風のアレンジとキャッチなメロディが私好みで、これも前の曲同様3〜
4回は繰り返して聞いてしまう。

この2曲以外にもクレージー&植木等の歌で好きなのはたくさんあるが、どういう
訳かヒットした曲よりも映画の挿入歌の方が好みに合う。
それらの曲に共通してるのは、聞くと元気になれるという事で、1分にも
満たないような曲が元気を与えてくれる事に音楽の不思議を感じてしまう。

そんな訳で上記に掲げたジャケット写真のCDはすごく良く聞いている。





このサイトでもこのバンドの1965年ライブを
紹介してるけど、これはその後にリリースさ
れた2枚組の完全版。
「C-Jam Blues」「Panhandle Rag」
「Rhodesbud Boogie」の3曲のインストが
入っている。
ペダル・スティールのバッド・チャールトン
とギターのレオン・ローズは私のフェイバリット。
2006年2月7日(火)埼玉地方の天気:曇り

ホームページのきっかけ


私がホームページを始めたきっかけは二つある。

一つ目は、私が欲しいと思うような音楽情報が音楽雑誌など
からはなかなか得られなかった事。

今、大人が見られる音楽雑誌ってほとんどない。
ギターに関して言えばそれなりに本は出てるけど、そのほとんど
は“ギターそのもの”に関する記事が多く、ギター音楽に関しては
刺身のツマ程度の扱いだ。

もっと多くの音楽を聞きたいと思った私は、それなら
自分でやろうと思った訳だ。

そしてもう一つの理由。
それは上記に掲げたアメリカのカントリー歌手、アーネスト・タブの
音楽(正しくはバックのバンドの音楽)をもっといろいろな人達に
知ってもらいたいと思ったからだ。

このバンドとの出会いは衝撃的だった。
もう30年位前になるけどこのバンドの「スティール・ギター・ラグ」を
初めて聞いた時には度肝を抜かれた思いだった。

当時、ブルース及びロックに夢中だった私には驚きの音楽で、
それ以来カントリー好きの友人がいたせいもあって、こういう
音楽を好んで聞くようになった。

でもこういう音楽の良さ、ギターの素晴らしさを知る人は本当に
少ないので、それなら少し広めてやれないかと思ったのだ。

最近フィンガー・ピッカー系のギターを好む人はそれなりにいるが、
上記ジャケットのような純正カントリーのギターにも耳を傾けて
欲しいと思うのだ・・・・と考える最近です。




2006年2月2日(木)埼玉地方の天気:晴れ

みかん4箱食いで黄色くなる


私がリンゴ好きだと言うことは何度もこのたわごとに書いてるけど、
昨年の暮れも押し詰まった頃から1月いっぱいまでで4箱ほどの
みかんを食べてしまった。

ここ数年みかんとは縁遠い生活をしてきたけど、昨年出会った
「劇的みかん」は文字通り劇的に濃く、甘く、そして美味かった。
それはまるでみかんの一房一房(こういう数え方でいいのかな?)
に注射器で砂糖水を注入したような甘さであり濃さで、今までの
私の“みかん生活”を根底から覆すような品物であった。

1個食べるともう1個食べたくなり、さらにもう1個。
そんな事をしてる間に1ヶ月と少しで4箱だ。

これはいささか食い過ぎではないだろうか。
心なしか見える世界が黄色くなってきたような気がする。

「バラ色の世界」というのは聞いたことがあるが、黄色い世界では
人にも言いにくい。

もっとも美味い「劇的みかん」はもうなくなってしまったから、これ以上
食べたくても食べられないのだが、世の中探せばいろいろと美味いものが
あるものだと感心した。