散歩の折りに撮影したポピー

カメラ:ニコンD70
+0.7補正
Photoshop 明るさ補正
2005年5月31日(火)埼玉地方の天気:雨のち晴れ

ダンシング・イン・ザ・ストリート


ダイアナ・ロスという歌手は今も高い人気を誇り、シュープリームス時代にも多くの
ヒットを飛ばしているけれど、私の趣味としてはマーサとヴァンデラスの方が好みだ。

かなりのヒットになって多くの人がカバーしてる「ダンシング・イン・ザ・ストリート」って
曲はなかなか凄い。

当時既に人気グループになっていたシュープリームスに対する対抗心ムキ出しの
この曲には本当に凄味を感じてしまう。
政治家風に云えば“不退転”の決意に満ちたような歌唱で、戦慄さえ感じさせる。

そんな所に魅力を感じるのか私はしばしばこの曲が聞きたくなるが、できればリン
ダ・ロンシュタットあたりにこの曲をカバーしてもらいたかったと思う。

あとずっと気になってるのがマーサとヴァンデラスのライブ盤。
これを聞きたい。きっとスタジオ盤よりも良いと思う。
シュープリームスよりもライブ向きのグループだと思うのだ
いろいろ調べてるけど未だCD化はされたいないようだし、
中古アナログ盤を探すのも至難だ。
どこかで早くCD化して欲しいゾ!




Delbert McClinton
The Jealous Kind
1980年
Produced By Barry Beckett
   & Thr Muscle Shoals Rhythm Section
2005年5月26日(木)埼玉地方の天気:晴れ

Going Back To Louisiana


たぶん知名度は低いと思うがこのタイトルの曲が大好きだ。
ボビー・オズボーンという人の作品で、何人かのアーティストが取り上げているけど、
私が好きなのはデルバート・マクリントンのテイク。
デルバート・マクリントンの名も知らない人が多いと思うが、
是非注目して欲しいシンガーだ。
アメリカン・ロックを愛好する人が最期に行き着くのがこの人なのではないかと、私は
勝手に思い込んでいる。

表題に挙げた「Going Back To Louisiana」は1980年の「Jealous Kind」というアルバムに
収められてて、何とこのアルバムはバリー・ベケット&マッスル・ショールズの共同
プロデュースで男っぽい骨太ロックがとてもカッコイイのだ。

特に「Going Back〜」は踊り出したくなるようなドライブ感とマッスル・ショールズの管が
最高で、何度聞いても体が熱くなる感じだ。
とっても秀逸な演奏だと思うけど、この曲に関しては2001年の「クラレンス・ゲイトマウス・
ブラウンのアルバム「Back To Bogalusa」に収録された演奏も“目からウロコ”という感じで
なかなか良かった。
ゲイトマウス・ブラウンっていつもユニークな演奏を聞かせてくれるけど、
このアルバムでの「Going Back〜」とフレディ・キングの「Same Old Blues」は
なかなか素晴らしいのでオススメだ。

話は戻るけどデルバート・マクリントンの「Jealous Kind」、このタイトル曲も渋い。
ジョー・コッカーもやってるしリタ・クーリッジの歌も最高だけど、デルバート・マクリントン
のせつなさも良い。
男っぽいロックを聞いてみたい人にオススメです。

2005年5月23日(月)埼玉地方の天気:晴れ

緑のニオイ

先日の土曜日、いつものようにサイクリングに出かけた。
花粉の心配がほぼなくなり、暑くも寒くもないこの時期はサイクリングに最適で、
サイクリングに限って云えば一年中こういう気候だったら最高だ。

今回はニコンD70を抱えて行ったので初めての試みとして写真日記風に
まとめてみました。





いつも走っている道。
この時期は緑の匂いが充満してて気持ちよくて、
思いっきり深呼吸すると体に良さそうな気がする。






手入れのされた竹林は綺麗だ。
タケノコのシーズン中はなかなか見事だったけど、
もちろん採ることは許されない。
新鮮なタケノコを刺身で食べたくなった。


私の定点のひとつ。
春に、夏に、秋に良く行くところ。
農作業の風景をのんびり眺めて、田を渡る
風を感じるのは気持ちよい。


植林された木々が逆光の光を浴びて美し
かった。
写真にすると肉眼で見た時ほどにはキレ
イではないが、若葉の撮影というのは本
当に難しいのだ。
+0.7補正



野に咲く花。
花屋の店頭に並んでる花よりも力強い
感じがするのは気のせいか?
+0.7補正





Country Musics Two Guitar Greats
Merle Travis & Joe Maphis


SUNDAZED SC9011
2005年発売
2005年5月19日(木)埼玉地方の天気:晴れ

マール・トラヴィス&ジョー・メイフィス


ここ数日肌寒い日が続いていたけど、今日は暑い位の気温になって
気持ちよい1日だった。
やはりこの時期に暖房をつけなければいけないような気温というのはイヤなもの
で、ちょっと汗ばむ位の気温は心まで晴れ晴れするようで気分良し!

ところで上のジャケット写真だけど、これは当サイトでも既に紹介済みのマール・ト
ラヴィスとジョー・メイフィスのギター・バトルが聞ける傑作インスト・アルバムだ。
それが12曲入り完全版CDでリリースされた。
このアルバムを紹介したところでも書いたけど、私が持っているのは10曲しか収録
されていない不完全盤で、いろいろ話を聞いてみると10曲入りを持ってる人の方が
多いようで、しかも12曲入り完全版の存在を知らない人も多かった。

しかし、出てしまったのです。
私はちょっと複雑な気持ちです。
何故って、実は私は10曲入りのアナログ盤を3枚も持っているのです。
意識して集めたワケではないけれど、何故か集まってしまったのです。
CDが出てしまったら「どうだ!」的な威張り方(笑)はできなくなるワケで、
そこの所が少々寂しい。

10曲入りアルバムでカットされてた「Guitar Rag」と「West Coast Blues」がなかなか
良いし、CDの音質も悪くはないのでアナログ盤所持者でも買う価値は充分にある。

しかし、ほぼ40年前の録音だけど傑作ですねぇ。
あの頃のキャピトルはギターの音がとても良くて、私に大金があったらキャピトルを
買収したいくらいだ。・・・・・無理だな。
オススメ盤です。
2005年5月16日(月)埼玉地方の天気:晴れ

バラ


毎週日曜日の夜はWRCのラリービデオを見ながら酒を飲むというパターン
が多いのだが、昨夜はワインをちょっと多めに飲んで・・・・・・
で、何だか寒くて気付いたら朝の5時だった。部屋の灯りもつけたまま寝入って
しまったようだ。
昨夜の我が家の辺りは結構寒かったから、もう少しで死ぬところであった。

ところで上のバラだけど、これは昨日ニコンのD70でテスト撮影したものだ。
何日か前のたわごとで、写真はリバーサル・フィルムで撮ってるなんて云ったけど、
実はデジカメも良く使う。
でもデジカメ画像にはずっと不満を持っていた。
上手いこと言葉に出来ないけど、デジカメで撮った写真はベタっとした感じで
好きではなかったのだ。
でも今回使ったニコンD70は良いです。
バラの花びらの濃淡や細かい部分のグラデーションなど見事に再現してくれる。

これだったら銀塩カメラは必要ない・・・・・なんて仕事柄クチが裂けても云えないけど、
でもデジカメもここまで来たか、というのが正直な感想。

とはいえ、ちょっとでも写真に興味がある人には是非リバーサル・フィルム
での撮影を体験してもらいたい。

デジカメは簡単にキレイに撮れるけど、撮影の基礎を学ぶならやっぱり銀塩に限るから、
一度試してみてね。

2005年5月14日(土)埼玉地方の天気:曇り

写真


ゴールデン・ウィークに写真を500枚位撮った。
昨日出来上がった写真を取りに現像所に行って来たのだが、どうも思った
ように撮れていない。
私の場合全部リバーサルで撮っているので撮影結果のチェックもライト・テー
ブルとルーペを使ってやるワケで、それも結構時間がかかるのでサッと
見ただけだけど、どうも「これだっ!」っていう写真がなかったようだ。
原因のひとつは分かっている。
写欲の問題だ。
要するに本当に撮りたいモノを撮っているか、という事だ。
いつもと違う環境、例えば旅にでも出れば写欲は大いに向上する。
やはり何処かへ行かなければダメだな、と思う。

上の写真は北海道道東の東藻琴で撮影した芝桜の山だ。
美しかった。
・・・・・けど、ここに初めて行った時に一番最初に出た言葉は「誰がこんなに
しちゃったの?」という事だった。
確かに全山が芝桜というのはキレイだけど、そのために山を丸坊主に
したのかと思うと何だか腹立たしい気もするのだ。
そういう事をして良いのか、とも思う。

木もお喋りをするらしい。
唐突な話だけど、以下は本で読んだ話。

ある家に木の言葉が理解できるという娘がいた。
木の会話が分かるという娘の言葉に親は半信半疑だったけど、ある日娘が
泣きながら親に訴えるには、近所にある木の悲鳴が怖くて眠れないというのだ。
それを聞いた親は大して気にも留めなかったが、それから数日後にそれらの
木々が切り倒されたというのである。
要するにそれらの木々は切り倒される自らの運命を知り、
恐怖におののいて泣き叫んでいたらしい。
娘はその悲鳴を毎晩聞かされて怖かったというのであるが、
その後その親は娘の言葉を信じるようになったという。

上の芝桜の山を造成するには多くの木々が泣いた事だろう。
確かにキレイではあったけど、この写真を見る度にそんな事を思う。

何だか取り留めがなくなっちゃたけど、いろいろ写真を撮っているといろんな
事を考えさせらる、というお話でした。

2005年5月5日(木)埼玉地方の天気:晴れ

ティファナ・ブラス


何か面白い出物はないかと都内のCDショップ巡りをした。
まず最初にいつも必ず行く新宿・ディスク・ユニオンへ。

1Fのロック売場でエルビン・ビショップの新しいライブを入手。
これは2004年のコンピレーション盤だったけど、エルビンのライブとして
一番有名な「Risin' Hell」とは別のライブで、それが1.290円
というお買い得だった。
今聞きながらこれを書いているけど、かなり良い。ハイテンションだ。

次に5Fに行きカントリー系ギターインスト・アルバムのCD数枚とLP
レコードを数枚ゲット。
7Fの中古フロアはレジ待ちのお客が10人近く列を作っており、更にレコード
やCDを物色する人約10名で、狭い店内でゆっくり品定めできる状態ではな
かったので早々に退散。
3Fの映画フロア、今日の重要目的のひとつ、古い映画のレーザーディスクを
探したけど収穫はナシ。でも各種LDが500円位で売られてた。
帰り道ソウル/ブルース館にも立ち寄り、モータウン系及びブルースの出物を探
したけど、ここも収穫ナシ。

そしてタワーへ。
ブルース、ジャズ売場をウロウロしていたら、懐かしいティファナ・ブラスの
「ビター・スィート・サンバ」が流れていた。
それも明らかに自分が持っているレコードやアナログ起こしのCDよりも
良い音がしてるのだ。
直ちにインフォメーションに飛んで行き、「このティファナ・ブラスは何処に?」
と問えば、可愛い店員さんが陳列棚まで案内してくれたのだ。
ウーン、知らなかったが今年になってからティファナ・ブラスのアルバムが
紙ジャケで復刻されていたのだ。
これは買わねばなるまい。1枚だけだけど。
久しぶりにゆっくりとティファナ・ブラスを聞いてるけど、かなり良いです。
ティファナ・ブラスが流行っていた時代のラジオのヒット・パレードというのは
ロックもムード音楽もサントラもすべて同じ土俵でランク付けされてて、
今思えば何だか変な感じはするけれど、でもそのお陰で多種多様な音楽に
接する事が出来たのは事実で、音楽的には非常に良い時代に青春時代を
送れたと思っている。


タワーを後にして神楽坂経由で秋葉原に行ったけど、何だか疲れて
しまったのでその後の足取りは重く、よって大した収穫はなかった。
2005年5月3日(火)埼玉地方の天気:晴れ

涙そうそう

先日仕事が忙しく昼食をとるヒマもなく、次の仕事の為に空腹を抱えて
そのまま外出してしまった。
仕事を終えて夕刻になり、たまに行く沖縄料理屋に沖縄そばを食べに行った。
夕食にはまだ早い時刻だったから店内は空いていて、ボンヤリと注文
した料理が運ばれて来るのを待っていた。
そんな時に店内に流れていたのが「涙そうそう」だった。
しみじみ良い歌だと思い、曲が終わってしまうともっと聞いて
みたい衝動にかられた。
もちろんこの歌を聞いたのはこの時が初めてというワケではなかった
けど、それまでこんな感慨を持ってこの歌を聞いた事はなかったのだ。

休日になって夏川りみのCDを入手するためレンタルCD屋に行った。
申し訳ない事にどうも邦楽というのは“買う”という決心をするのに
躊躇してしまう私で、こんな時は迷わずレンタル屋に直行する。
夏川りみのCDは何枚かあったけど、取り敢えず「涙そうそう」が入ってる
アルバムを1枚借りてきた。しかしこれが実に素晴らしく良かった。

昨今の邦楽はやたらうるさいのが多いけど、これは大人が聞ける音楽で、
シットリとしみじみしてくるのに暗さがないのは彼女が南国人故なのか。
どうも私の波長に会う音楽のようで、
しばらくマイ・ブームとして遅ればせながら、夏川りみを聞く事になりそうな気配だ。



1972年1月13日、14日にアメリカ・ロスにあるパブ
ティスト教会で録音された2枚組ライブアルバム。
凄まじい熱気、迫力で聞く者の心を掴む。
音楽の力を感じる。
因みにギターがコーネル・デュプリー、ベースが
チャック・レイニーだ。
2005年5月1日(日)埼玉県地方の天気:曇り

アメイジング・グレイス


この歌が大好きだ。
もう20年以上も前の話だけどアメリカのナッシュビルに行った時、
私たち一行(約40名)の為だけに開かれた野外バーベキュー・パーティ
で、一通り飲食が終わってから小さな野外ライブが開かれた。

そこにあの麗しいコニー・スミス様が現れたのだ。
知らない人の為に言っておくと、コニー・スミスという人はカントリー好き
な人だったら知らない人はいないという位に有名なシンガーで、
本来こんな小さなパーティで歌うような歌手ではない。

私はコニーの姿を見ただけで舞い上がってしまったけれど、そのライブ
の締めくくりとして、コニーが「私がいちばん大切にしている歌です」と
言ってアカペラで歌い始めたのが“アメイジング・グレイス”だった。
その日は晴れて冷えたビールが美味いしく感じられるような気温だった
が、私はコニーの歌を聞いて全身に鳥肌が立つのを抑えられなかった。

話は変わるけど上に掲げたCDの「アレサ・フランクリン/ライブ」でも
この曲を歌っていて凄まじい迫力だ。
Disc-1、10曲目の「Precious Lord, Take My Hand〜You've Got A Friend」、
「Climbing Higher Mountains」、そして「アメイジング・グレイス」へと
連なる部分はDisc-1のハイライトとも云える迫力に満ちている。
まさに魂を鷲掴みにされる思いだ。


コニーとアレサの歌唱は対照的だけど、どちらも素晴らしい
のは楽曲の持つ力だと思う。
残念だけど、こういう歌は日本人の歌手には無理なようだ。