ホントにあった怖い話

サイモン&ガーファンクルの歌に「雨に負けぬ花」というのがあるが、
紫陽花は雨が似合う花だ。シットリと雨に濡れた紫陽花は殊の外美しい。
私は特に額紫陽花が好きなので、今日写真を撮りに行ったらまだちょっと
早くて花の開きは今ひとつだった。私の他にも撮影に来てる人がいたが、
その人は何と強制的に雨の雰囲気を出す為に霧吹き持参で、そいつを
シュッ、シュッとやりながら撮影していたが、あれはどんなもんだろうと
思ってしまった。厳密にいえばねつ造であるなとも思ったが、気持ちは良く
分かる。
上記掲載写真は一昨年撮影のもの。
カメラはオリンパスOM-1N、フィルムはRDPV
2004年6月12日(土)埼玉地方の天気:晴れ後曇り

昨年の事だが怖い体験をした。
都内のある大きな病院での話。
私は5階に行く用事があってエレベーターのボタンを押した。
しかしエレベーターはなかなかやって来なくてイライラさせられたので、
階段で行こうと思って周囲を見渡したが階段は見当たらない。
通常の私だったら迷う事無く階段を使うのだが無いものはしょうがないし、
わざわざ受付に戻って階段の在処を聞くのも面倒なのでそのまま
エレベーターを待っていた。
しばらくするとやっとエレベーターが来て扉が開いて私は非常に
驚いた。
何とそこには今しがた亡くなったばかりと思われる遺体がベッドに
横たわり、ご遺族と思われる人が3人ほどうつむいていた。
看護婦さんが私に目礼し、「どうぞお乗り下さい」という仕草を見せるのだ。
もちろん言葉には出さなかったがそんな時に「乗れ」と言われたって、
乗れるワケがない。
もともとこういう状況に弱い私はすっかり狼狽し、かなり焦ったがその場は
遠慮して、次のエレベータを待った。
といってもそこにあるエレベーターは1基だけであるから、先ほど遺体を
載せていた箱が戻ってくるだけである。
しばらくすると案の定その箱は無人で戻ってきたが、何だか乗るのが
イヤーな気分だった。

まあとにかく世の中いろんな事が起こる。
他にもこれに近い体験をしてるがそれはまた機会があれば
お話したいと思う。