至福のひととき

2004年5月20日(木)埼玉地方の天気:雨

今日の関東地方はちょっと肌寒いくらいの天気で、
一日中雨がしとしと降っていた。
こんな日は早く仕事を終えて帰るのが良い。

帰宅してやっと自分の時間になって自室に隠り、
古いラックスのアンプのスイッチを入れる。
10秒ほどアンプのインジケーターが点滅してから、
やっとアンプはスタンバイ状態になる。
お気に入りのレコードをターンテーブルに載せ、
オルトフォンのカートリッジを静かに下ろす。
お気に入りの音楽がお気に入りの音で再生される。
これは私にとって至福のひとときで、音楽を聞く
喜びに包まれ「シアワセ」を実感する。
実際にラックスのアンプが目を覚まして元気良く
歌い出すのは電源を入れてから30分ほどしてからだが、
忙しい日常ではそこまで徹底して良い音を求められない。
しかしアナログ・レコードには良い音が詰め込まれている。
世の中のオーディオ・マニアはカートリッジひとつにしても
クラシックを聞くならオルトフォンだとか、ジャズを聞くなら
シュアーだとかうるさいことを言うが、私はジャズもロックも
クラシックもすべてオルトフォンで通している。
惚れてしまったのだ。
デンオンのDL-103もシュアーのV15も持ってはいるが
殆ど登場の機会はなく、もっぱらオルトフォンの豊潤な
音に酔っている。
私は決してオーディオ・マニアというワケではないが、
かつてレコーディングの現場で仕事をした事もあり、
アーティストが録音に込める“想い”も多少は知っている。
だから出来る限りレコードに詰め込まれた想いを引き出
したいと思うのだ。
もうすぐ暑くなり音楽を聞く環境は厳しくなるので、
今のうちにせっせと聞き貯めておこうと思う。
今日はちょっとマニアックなお話でした。