風邪にやられる!

2004年1月17日(土) 埼玉地方の天気:曇り

風邪をひいた。
年に1度位は風邪をひくが、寝込んだのは久しぶりの事で、先日は
眠れぬ夜を過ごした。
当たり前だが具合が悪いと音楽を聞く気にはならない。
音楽を始めとする娯楽の類は忙しい仕事から解放されて、時間の
都合を付けて付き合うのが楽しいようだ。
昨日の午後あたりからかなり体が軽くなってきたのだが、全面的に
音楽を楽しむという気分にはなれない。
ふとんの中で横になって楽しむのは、私にとっては
本がいちばん良い。
この正月に何年かぶりでやっと見付けて入手することができた
開高健の「ベトナム戦記」(朝日文庫)を寝床で読み終え、
今は私が最も愛する漫画家・東海林さだお氏の
「なんたって『ショージ君』」(文芸春秋)を読んでいる。
これは漫画ではなく、氏の傑作エッセイ集ともいえる内容で、
その頁数1340、文庫にして1238円の値段であるからその
ボリュームが伺い知れよう。
こうなると文庫本の最大の利点である、コンパクト、軽量という
点からは遠く離れてしまい、読むのにけっこう難儀する。
もっともこの本を持って歩き、外出時の電車内などで読むと、
吹き出したりニヤニヤしたりする羽目になり周囲の人間に
不審な人物と思われる可能性が大きいので、
今の私のように寝床で読むのに限る。
「笑う角には福来る」なんて言うが、こうして笑いながら本を
読んでいると私にも全快が来そうだ。
皆さんも風邪には充分お気を付け下さい。