カモ汁に悶絶す!

みかん畑から望む相模灘
(カメラはミノルタXD、フィルムはKR)
2004年1月12日(月)埼玉地方の天気:晴れ

先日あるところで食事をご馳走になった。
その時にいろいろなご馳走と共にカモ汁が出た。
カモ汁の材料になったカモはご馳走してくれた所の主が自らシメたもので、シメる
経緯から聞いたものだから最初から波乱的様相を含んだ食事となったのだ。
カモ汁をひとくちすすってみた。ムムッ!これはクサイぞ。
他のもので口直しをしてから再びカモ汁。ウーン、やぱりクサイ。
また別の物を食べて口直し。そして三度カモ汁。
かなりクサイ。
これ以上食べたら死ぬ。
私は基本的に食事で出されたものは完食することを旨としている。
だから多少口に合わないものでも食べてしまう事が多い。
しかし、これはダメだ。
喉を通らないのだ。
これが野生の味なのだろう。
せめてもの救いはカモをシメた当の本人が「これは町の者にはどうかなぁ・・・・」
といって、あらかじめ私達の反応を予期した事を言ってくれた事だ。
そのひとことによって「申し訳ない・・・」と言いつつカモ汁を残す事ができた。
普段ソバ屋で食べるカモ南蛮などとは次元の違う味に正月早々悶絶し、その余韻
は深夜に及ぶまで続いたのでバーボンなど飲んで消臭したのであった。

悶絶ついでにもうひとつ。
暮れにジャズのヴァイオリン弾き「ステファン・グラッペリ」の2枚組DVDを買った。
グラッペリ自身が自分のキャリアを語るという趣向で、レアな映像を交えつつ語られ
る内容は非常に面白く、各所に散りばめられた演奏シーンは素晴らしい。
中でもジャンゴ・ラインハルトとの活動の話は非常に興味深く、
レアな映像で動くジャンゴを見た時には悶絶してしまった。
他にもクラシックのユーディ・メニューインとの「ジェラシー」の演奏など、この曲が好
きな私にはたまらない内容だ。
2枚組で約4時間の収録内容はかなり濃密で、時間の長さを感じさせない。
この新年はどうも何かと悶絶することが多い。