秋の夜長に・・・

晩秋の十勝平野の防風林
本文とはまったく関係ないが、私が好きな北海道の写真。
北海道の中でどこが一番好きかというと、それは十勝地方なのだ。
こういう景色を見ていると無性に行きたくなって困る。


9月23日(火)埼玉地方の天気:晴れ後曇り

私は活字中毒という訳ではないが、枕元に読むべき本がないとどうも落ち着かない。
8月のお盆休みに7冊位の文庫本を買ってきたが、それらも順調に読み進んで未読の本が2冊だけという寂しい状況になったので、また仕入れに行って来た。
今日の収穫その1は「恐るべき空白」(早川書房:アラン・ムーアヘッド)。
1860年、酷暑と寒冷が支配するオーストラリア内陸部への探検の話で、前から読みたかったのだが何となく買いそびれていたもの。
そういえば椎名誠にも「熱風大陸」というオーストラリア大陸縦断探検記があって面白かったと記憶している。

収穫その2、「大西洋漂流76日間」(早川書房:スティーブン・キャラハン)
これは1982年に嵐の大西洋で沈没した小型ヨットに乗っていた著者が体験した76日間に及ぶ漂流生活の手記。
前に日本でも同様の事故があって、その時にたった一人生還した人が書いた手記「たった一人の生還」(新潮社:佐野三治)も非常に面白かったのだ。こういう人の悲劇を面白かったと言ってしまうのは何となく心に引っかかるものがあるが、極限状態に於ける人間の状況を書いた手記はとても興味深く、あっという間に読んでしまった記憶がある。
こういう状況では食べるものがないので、ボートにとまったカモメを捕まえて食べたという話も凄かった。

収穫その3、「アフリカを食べる」(朝日文庫:松本仁一)
つい最近この作者の「アフリカで寝る」という本が面白かったので、兄弟本の本作を買ったのだ。

昼間は仕事をしているから当然本を読む時間はなく、私は夜寝る前に読む事が多い。
つまり睡眠導入材的な役目も果たしている訳だが、とても面白い本だと睡眠導入材どころか麻薬的な役目を果たして目が冴えてしまうこともあるのでなかなか油断出来ないのだ。
何れにしても気候的に良くなるこれからの季節は音楽を聞くにも、本を読むにも絶好の時期だ。