他を探しても無いのでエルヴィン・ビショップのライブ・コレクションを作りました。 もちろんこれが全てではありませんし、存在を知りながら持っていない物、例えば 「フィルモア最後の日」などもありますが、現在所持してるものをアップしました。 他に「もっと良いのがあるよ...」なんていうのがあったら是非ともご教示下さい。 |
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Raisin' Hell オリジナルは1977年に発売されたアナログ2枚組で、1996年にCD復刻。長い間待たされたファンには嬉 しいCDリリースだった。 この作品、個人的にはエルヴィンの傑作ライブと言いたい。 1曲目のインスト「Raisin' Hell」からやや強引にバンドの音世界に引き込まれる。音数は多くないし決して 流麗な指さばきではないけれど、豪快にリズムに乗ったエルヴィンのギターは魅力的だ。 メンバーは4人のホーンを含めた13人編成で豪華。かつてのブルース・ブラザースや一時期のゲイリー・ ムーア&ミッドナイト・ブルースバンドもそうであったように、こういうタイプのバンドではホーンの有効性はと ても大きい。エルヴィンのギターはもちろん、マイケル・ブルックスのドライブ感たっぷりのベースや、ミッキー ・トーマスのヴォーカルも聞き逃せない。 「Fooled Around and Fall in Love」でのギターの味わいは最高です。 |
01.Raisin' Hell 02.Rock My soul 03.Sure Feels Good 04.Calling All Cows 05.Juke Joint Jump 06.Hey, Hey, Hey, Hey 07.Joy 08.Stealin' Watermelons 09.Fooled Around and Fall in Love 10.Little Brown Bird 11.Yes Sir 他全15曲 |
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Live 2001年にBMGのスペシャル・プロダクツとしてリリースされたライブ盤。 CDにはこの作品に関するデータが全く記されていないので、いつ頃のライブなのか詳しい事は分からない が、選曲や音から察するには上記「Raisin' Hell」とそんなに変わらない時期の録音と考えられる。 ブルースというよりはソウルっぽいアプローチが濃くて、ギターはもちろんホーンとリズムの絡み合いもこの ライブを聞くポイントとして楽しい。 全9曲の収録曲の内7曲は「Raisin' Hell」とダブっているが、「「Slick Titty Boom」、「Party Till the Cows Come Home」の2曲はこの作品にのみ収録。 バックのサウンドが良いのはもちろんだが、このバンドはヴォーカルの良さが際だっている。 生で聞きたかったバンドのひとつだ。 |
01.Juke Joint Jump 02.Hey, Hey, Hey, Hey 03.Stealin' Watermelons 04.Slick Titty Boom 05.Struttin' My Stuff 06.Fooled Around and Fell In Love 07.Calling All Cows 08.Travellin' Shoes 09.Rock My Soul 10.Party Till the Cows Come Home |
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That's My Partner(with Little Smokey Smothers) 2000年リリースのリトル・スモーク・スモーサーとの共演ライブ盤。 上記2枚のライブとは違って、こちらはアリゲーター盤だけあって全編ブルースの良好盤。 アリゲーター移籍後のエルヴィンはブルース色が濃くなって古くからのファンを喜ばせたが、このライブを聞 けば分かるように全体的なサウンドとしてはかつてのソウルっぽいアプローチも残しつつのブルース全開サ ウンドになっている。 エルヴィンのギターの露出度はそんなに多くはないが、全体としては好ましいライブ・ブルース・アルバムと して仕上がっている。 アメリカン・ブルース・ロックを継承する第一人者として頑張って欲しい重要な一人だ。 |
01. That's My Partner 02.Roll Your Moneymaker 03.Slow Down 04.Little Red Looster 05.Hello, Baby 06.Middle Aged Man 07.The Skin They're In 08.Stomp 09.Annie Mae 10.Pleading with You 11.Drive Drawers 他全12曲 |
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The Alligator Records/20th Anniversary Tour 1993年発売。 1992年に行われたアリゲーターレコードの20周年記念ツアーの録音。 この中でエルヴィンのバンドは4曲聞かせてくれる。 たった4曲といえばそれまでだけど、曲数は少なくともなかなか濃密な演奏を聞かせてくれる。 なかでもインスト・スロー・ブルースの「El-Bo」がなかなか良い出来で、枯れたES-345の伸びやかな音が ファンには堪らない媚薬のようだ。 昨今のギター弾きは誰も早く弾くのが上手だし、フレージングも滑らかだ。しかし印象に残るプレイをする人 は少ない。そに点エルヴィンのギターは朴訥にして雄弁だ。 まるで言葉数は少ないけれど説得力を持つ人の“語り”のようで、そこのところがまた良いのである。 唯一無二のギタリストだ。 |
・Stealin' Watermelons ・Beer Drinking Woman ・My Dog ・El-Bo その他オールスター・セッション の「Sweet Home Chicago」にも 参加。 |
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Booty Bumpin' 2007年にリリースされた最新盤(2008年1月現在) アリゲーター移籍後のエルヴィンはブルース路線をより強固にしていったが、この作品はそんなエルヴィン の最新の状況を記録した好ましいブルース・ライブだ。 バンドは7人編成で、トロンボーン奏者1名、その他ピアノ弾きがアコーディオンも演奏するなどブルース・バ ンドとしてはやや変則的ではあるが、音を聞いてみれば全く違和感はない。 1曲目の「Stomp」は他のアルバムにも収録されているが、この作品で聞けるテイクがいちばんハードで重厚 な仕上がりになっている。一般的には年輪を重ねてソフトな傾向になる事が多いが、どうした事かエルヴィン はその逆を行っているのが面白くも頼もしい。すべからくこうあって欲しいものだ。 ジャケットに写っているES-345が格好いい。若いミュージシャンがオールドギターを使ってもサマになってい ない事が多いが、こういう強者が使っている年季が入ったギターというのは実践で積み重ねた凄みがある。 録音が良いのも過去最高か? |
01.Stopm 02.Stealin' Watermelons 03.Keep a Doller in Your Poket 04.What the Hell is Going On 05.I Feel Alright Again 06.Booty Bumpin' 07.Half Way Out The Door 08.My Dog 09.Belly Rubbin' 10.I'll Be Glad 11.Blue Flame 12.I'm Gone |
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In Coffee House 66/Paul Butterfield Blues Band 1966年5月18日録音のブートで、2005年にリリースされたようだ。 オーディエンス録音と思われ、音質はそれなりだがこの時代のこのバンドのライブというのはそれだけで価値 があり、ロックが力を失う以前の熱い演奏が記録されている。1966年というのは振り返ってみればウッドストッ クの2年前で、日本ではまだグループ・サウンズが隆盛を誇っていた時代だ。 その時代にここで聞ける演奏を繰り広げていたワケだからその差は滅茶苦茶大きく、日本にロックが成立しな かった理由が分かるような気がする。 ギターのメインはもちろんマイク・ブルームフィールドで、そのエモーショナルなギターが満喫できる。 エルヴィンの露出は少ないが、「Work Song」で個性的なプレイを聞かせてくれる。極めて個人的な感想だが、 ここで聞かせてくれるエルヴィンのプレイはスタジオよりもエキサイティングで私の好みに合う。 しかし、凄いバンドだな。 |
01.Intro-Jam 02.Born in Chicago 03.Love Her with a Feeling 04.Get Out of My Life Woman 05.Don't Say No To Me 06.One More Heartache 07.Work Song 08.Thank You Mr. Poobah 09.Serves You Right To Suffer その他、全16曲 |
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East-West Live/Paul Butterfield Blues Band タイトルが示すとおりの内容で、1枚のCDに「East-West」のライブ・ヴァージョンが3テイク収録されてる。 かつてこのバンドのメンバーだったマーク・ナフタリン所蔵の音源をCD化したもののようで、そういう事ならば ブートとは意味合いが違うのだろうが、音質的にはブート並みといった所。 それぞれ「1966年/ハリウッド」、「1966年/シカゴ」、「1967年/ハンチングトン・ビーチ」の3テイクだが、収録 時間が12分37秒から最長28分06秒とかなり違いがある。もともとインプロビゼーションの要素が高い曲だから 当然だけど、個人的にはこういう曲よりもブルースの方が良い。 ただマイクの長尺ソロが聞けるのは今となっては貴重な財産にも思える。 コアなマニア向け。 |
01.East-West #1(1966) 02.East-West #2(1966) 03.East-West #3(1967) |