その3

Live in Aachen 1970
かつていろいろなタイトルを付けられて販売されていたブート音源のCD。
こういう物をオフィシャル・リリースしてしまうとはパープル・レコードも見境がない会社だ。
私自身も1970年頃に入手した「ハード・ロード・ライブ」というタイトルのアナログ盤を所持してて、長い間この作品が
私にとってのブートでの最高作品であった。
特に「ハード・ロード」、「ブラック・ナイト」でのスピーディなリッチーの演奏が好きだ。
この頃はまだメンバー間の確執はなかったのか、アンサンブル的にも後期や再結成後に見られる乱雑さはない。
思えばこの頃のパープルがいちばん好きで、もしも叶うならばツアーに帯同してすべてのライブを見たかった。
コアなファンだったら持っていたいアルバムだ。
私が持っているアナログ盤よりも音質は良いようだ。


BBC-RADIO TRACKS 1969-1970
こちらはブート。
お馴染みBBC音源だけどファンにとっては超強力、どうしても欲しい?「Blood Sucker」が収録されているのだ。
この曲が好きな人は多いと思われるし、とてもライブ向きな曲だと思うがライブではあまり演奏されなかったようで、
いろいろ残されている各種ブートを聞いても収録されていない。
だから「Blood Sucker」1曲だけでもこのCDの価値は高いと言える。
録音データは1970年4月21日で、これは「In Rock」が本国で発売される2ヶ月前という事になる。
リッチーのギターはこの頃がもっとも歪み成分が多いが、曲の構成、ジョンとリッチーが交互に聞かせるソロなど短い
演奏時間の間にパープルの魅力が詰まっている。

その他の曲では1期の「The Painter」などがサードアルバムのテイクよりもワイルドでパープルらしさが出てる好演だ。