その〜1

Here's The Answer/Skeeter Davis
1995年にリリース(オリジナルは1961年)されたスキーターの代名詞ともなったアンサー・ソング・アルバム。
もう一つのスキーターの代名詞、1人二重唱なども交えオリジナルに返歌を返す内容で充実度は高い。
特に今は入手困難なボーナス・トラックが有り難い。ポーター・ワゴナー、ボビー・ベアとのデュエットが2曲
ずつ収められてて、これがまたやたらに良いのだ。
肝心のチェットはライナーを読むと演奏にも参加してるように書かれてるが、これぞチェットといったプレイは
聞けず、従ってチェットの存在を判断できない。
しかしプロデューサーとしてのチェットの扱いは破格ともいえる感じで、ジャケット裏面にほぼ主役スキーター・
デイヴィスと同じ位の文字の大きさで名前がクレジットされている。
RCA Country Legends/Dottie West
2001年にリリースされたカントリー・レジェンズ・シリーズの1枚。
コンピ盤ゆえにすべての曲がチェットのプロデュースという訳ではないが、ナッシュビル・カントリーの全盛を支えた
ひとつの形がここでも見る(聞く)事が出来る。
ストリングスも配された甘めのアレンジと演奏が特徴のひとつでもある。
演奏面でチェットの参加はないがギタリストにはグラディ・マーチンを軸にチップ・ヤング、ジェリー・リードなどの
名前が見える。コーラスで参加のアニタ・カーやハーモニカのチャーリー・マッコイ、フロイド・クレイマーなど
RCAファミリーのほか、スティーブ・ウォリナーの名前も見える。
ライナーを読んでるとしばしばチェットの名前が登場するけど訳すのに難儀するのがじれったい。
We Dig Mancini/Anita Kerr Singers
当サイトではしばしば登場するアルバムだけど、個人的には私が知るチェットのプロデュース作の中ではいちばん
チェットらしさが出てると感じられるアルバム。
アニタ・カー・シンガースがヘンリー・マンシーニ作品を歌うのだから悪かろう筈がないと思う気持ちは全く裏切られる
事はなく、安心して聞ける傑作盤だ。
「ディア・ハート」や「スィートハート・ツリー」など何度聞いてもとろけそうになる。
1965年作品。


From Nashville The Hit Sound/Anita Kerr Singers
こちらはアニタ・カー・シンガースのカントリー・アルバムとも言えるような作品だ。
当時のヒット・カントリー・ナンバーでありチェットがプロデューサーとして成功に導いた曲、例えば「Last Date」、
「Oh Lonesome Me」をはじめ全12曲が収録されている。
何と云ってもエディ・アーノルドの「You Don't Know Me」がとろけそうに良い。もともと曲が良い訳だけど何とも
アニタ・カー・シンガースに似つかわしい曲でウットリさせられる。因みにこの曲はレイ・チャールズのテイクもなかなか
良いのですよ。
1972年作品。
CDで入手可能。