B.B.キング
ブルース・サミット
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T-Bone Shuffle Three O'Clock Blues Ain't Nobody's Business The Thrill Is Gone I Can't Stormy Monday You Can Have My Husband Playin' With My Friends(Part 1) Playin' With My Friends(Part 2) Hey, Hey The Blues Is Alright Tribute to Miles, Stevie Ray & Albert |
B.B.キング ジョー・ルイス・ウォーカー ルース・ブラウン バディ・ガイ アルバート・コリンズ アーマ・トーマス ロバート・クレイ |
これはB.B.のファンだったらとっくに御存知の1993年に開催された“ブルース・サミット”の映像である。
CDでも出てるし、ビデオでも出てたけどチャプター付きのDVD映像で見られる喜びは大きい。
しかもビデオ・テープの映像よりも画質が良いようでそういう改善点も嬉しいところだ。
これはB.B.自身のお店での収録という事もあるのかもしれないが、リラックス感もありながら迫力の歌もギターも健在だ。
いずれもブルース界では押しも押されもせぬ“スター”が共演者として馳せ参じているが、こうしてそれぞれのプレイヤーとB.B.を聞き比べてみると、B.B.がブルースの“スタンダード”?に成り得た理由が良く分かるような気がする。
やはりB.B.はその名前が示す通り“王道”の気配を色濃く放出している。
しかし、面白いと感じるのは各共演ギタリスト達の使用ギターだ。
バディ・ガイもアルバート・コリンズもロバート・クレイもフェンダー使用で、これは今回のステージに限らず彼らのトレード・マークになっているギターだ。
しかし私の個人的な思いとしてブルース=ギブソンのイメージがあり、こうして実際に音を聞いてみると私の意見はあながち間違ってはいないような気がするのだ。
彼らの強力な腕力?にギターが音負けしてるように聞こえてしまう。
が、しかし例えばロバート・クレイのカッティング等はフェンダー独特の切れ味で気分が良い音だから、一概には云えないのだろうが彼らが本格的にギブソンをメイン・ギターとしてプレイする様子を見てみたいとも思う。
話が横道に逸れたが、この作品で演奏の合間に聞けるB.B.の歴史など非常に興味深く、しかもB.B.がギター片手に解説しながら弾いたりするので、ギターファンにもたまらない内容と云える。
私のベスト・トラックは「スリー・オクロック・ブルース」で、これはB.B.初のヒットとして彼自身の思い入れもあるのか、かなり気合いの入ったプレイが聞ける。
歌も情感タップリ、ルシールも良く歌っている。
こういう素晴らしいDVDがアマゾンで2000円とちょっとで買えてしまうのはつくづく有り難い。
最近のB.B.は座ってギターを弾き、そして歌っていてその様子はDVDソフトとしてリリースされてる「Live
By Request」などで見られるけど、本作では立ってプレイをしており元気な姿が見られるのも嬉しい。
お買い得DVDとしてオススメだ。